去る9月7日(水)に、商経学部商学科1年の片見公亮君が学長室を訪ねてくれました。片見君は、7月19日(火)から開催されたパラ卓球インドネシアオープンにおいて、一般男子団体戦(クラス6-7)で金メダル、ジュニア男子シングルス(クラス7-8)で銅メダルを獲得しました。

商経学部商学科1年の片見公亮君がパラ卓球インドネシアオープンで金メダルを獲得!_01

 試合はクラスによって分かれていますが、障がいの程度によってクラスは6~10に区分されており、クラス10が軽度で、クラス6が最も重いとのことです。片見君はクラス7となりますが、7の中でも重い方で6に近いとのことでした。今回の大会ではクラス6の人数が少なかったため、クラス6と7との合同になったとのことです。

商経学部商学科1年の片見公亮君がパラ卓球インドネシアオープンで金メダルを獲得!_02

 7月のインドネシアは雨期のため、湿気が多くボールに全く回転がかからず、調整に非常に時間が掛かったそうです。ドライブを打っても落ちてしまい、環境はあまりよくなかったとのことですが、団体戦でペアを組んだロンドンパラリンピック金メダリストであるJochen Wollmert氏から、点数が離れていても絶対に気を抜かないことなど、多くのことを学んだとのことでした。この一本ミスしてしまうと完璧に流れが変わってしまう、自分のペースが崩れてしまうという場面が数多くあるそうなのですが、そこをWollmert氏は把握して、この一本は絶対に取るということを頭に置いてプレーされており、大事な一本がある時には絶対にWollmert氏はその一本を取るとのことでした。凄い集中力であると思います。

商経学部商学科1年の片見公亮君がパラ卓球インドネシアオープンで金メダルを獲得!_03

 今回、そのWollmert氏が片見君に声を掛け、インドネシアオープンの団体戦でペアとなったそうです。中国オープンのリーグ戦で、全員が20位以上の選手で片見君よりも格上の選手ばかりであったそうですが、17位の選手に3-0のストレートで勝利したり、世界ランク4位のヨーロッパチャンピオンともフルセットまでいったりしたそうで、それらの試合の様子をWollmert氏が見てくれて声を掛けてくれたのではないかとのことでした。また、インドネシアオープンでも、試合前のミーティングで格上の選手から一緒に組まないかと声を掛けてもらえたとのことで、片見君はとても嬉しかったとのことでした。

 片見君は骨盤がなく、腰に巻く義足を付けています。先天性の障がいで右サイドが全く動かないとのことですが、本当によくここまで頑張られたと思います。学業をするにも大変だと思いますが、スポーツで世界的なレベルで戦うということは本当に凄いです。腰が使えないため、上半身の腕だけで打たなければならないということですが、片見君はそれを練習で補ったそうです。

商経学部商学科1年の片見公亮君がパラ卓球インドネシアオープンで金メダルを獲得!_04

 片見君は13歳の頃から卓球を始めたそうですが、友達に誘われて卓球部に入ったそうです。卓球であればそんなに動かないかと思ったそうですが、初めて卓球をしたときはこんなに激しいものなのかと驚いたとのことです。また、高校生、大学生となると下がって打ち合いをするそうなのですが、片見君は位置が変えられないため、前に詰めて打つそうです。後ろは苦手とのことでしたが、手前は得意とのことでした。

商経学部商学科1年の片見公亮君がパラ卓球インドネシアオープンで金メダルを獲得!_05

 片見君に先日のパラ卓球インドネシアオープンのメダルとチャンピオンだけがもらえる盾を見せてもらいましたが、とても格好良いものでした。

 今回、片見君と会うことができ、学長としては名誉なことですが、個人的にもとても勇気をもらいました。片見君のような人は皆に希望を与えます。本当に意思が強く、素晴らし青年であると思います。片見君のような学生が千葉商科大学にいることを誇りに思います。

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 次は10月にタイオープンがあるそうですが、片見君のこれからのますますの活躍を期待しています。頑張れ、片見君!

2016年09月08日

GPAC2016韓国大会

 恒例のGPAC(Global Partnership of Asian Colleges)が8月下旬に韓国のソウル市にあるソウル国立大学で開催されました。ホスト校であるソウル国立大学の他に、日本からは千葉商科大学、慶應義塾大学、早稲田大学、沖縄の名桜大学が参加し、台湾からは国立政治大学、ベトナムからはベトナム国立大学、何とイスラエルからはテルアビブのビジネススクールであるCOMAS(経営大学)、また2017年にホスト校となる中国の西南財経大学が参加しました。西南財経大学は成都にある大きな大学です。

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 GPACは1991年から始まりましたので、今年で26回目となります。今年のGPACはいろいろな意味で歴史的に重要といえます。GPACが最初に開催されたのが韓国であり、GPACという名前を命名したのも韓国の学生たちです。それまでは日韓学生交流会議という名前で呼ばれていましたが、5,6年が経って韓国の学生が「もっと大きな名前ではどうか。Global Partnership of Asian Collegesではどうか」と提案をしてきてくれたので、私は「それは大いに結構だ」と言い、現在の名前になりました。その頃から他の大学もたくさん参加するようになり、学生の学問オリンピックのような今の姿になりました。

 GPACを始めたのは、韓国のソウル国立大学で大活躍をしていた閔相基先生と私の2人です。私たちはファウンダーとなっています。どうしてファウンダーかというと、1989年にベルリンの壁が落ちましたが、冷戦を止めようということでアメリカのジョージ・ブッシュ大統領とロシアのゴルバチョフ議長がマルタ島の沖で約束をし、「冷戦は海の中に捨てよう」ということで同意しました。その同意をもって冷戦は終ったということになっていますが、これは世界中にとって重要な意味があります。それまで自由主義圏と共産圏が熱い戦争こそしませんが、ずっと憎み合ってにらみ合って対立していました。

 それは東アジアにも影響がありました。日本は日米同盟で結びついているのですが、朝鮮半島は、北は北朝鮮、南は韓国ということで分断されていて、まさに冷戦の最大の被害者です。韓国はアメリカと同盟を組んでいますが、韓国は日露戦争以降の日本が韓国を併合した歴史をずっと恨みに思っているため、日韓の対立というのも非常に激しいものがあり、冷戦時代は日本と韓国は民族的にも地理的にも非常に近いのですが、実は政治的には一番遠い国で互いに訪ねることもできませんでした。

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 それは冷戦の被害者であると私は思っており、ハワイで大きな国際会議が行われた時に私はそのことを参加者に言いました。「ベルリンの壁が落ちたのは良いけれども、東アジアの壁も無くそう。日韓が手を結んでやっていけるような時代をつくるべきではないか。誰か私に協力してくれる人はいないか」と言ったところ、代表的な学者である閔先生が手を挙げられて、「私が協力する。一緒にやりましょう」と言ってくださいました。これは私たちではなく、次の世代のためです。次の若い世代では、日韓の若者は仲良く互いに行き来して心を開き合っていく関係にすべきだということで合意しました。毎年、日韓の若い学生たちに学問を通じて自由に討議をする場面を提供しようということで日韓学生交流会議が始まり、それが今日のGPACに発展しました。そのGPACが26回目を迎え、しかも今年はソウルで開催されるということについて私は称揚したのですが、オープニングで私がスピーチをすることになり、その時に「私たちはそのような歴史を踏まえてGPACを始めたが、最近の世界はおかしくないか」と言いました。

 ドイツとフランスの仲が悪いのが元々の原因ですが、第一次世界大戦も第二次世界大戦でもヨーロッパが戦場となっていました。その戦争で多くの方が亡くなりました。このようなことを無くすために、世界で二度と戦争を起こさせないために長い時間を掛けてヨーロッパを統合しました。ヨーロッパが統合され、二度と戦争のない地域ということを皆が夢見て頑張ってきましたが、最近は避難民や移民が入ってくるということで、ヨーロッパは遠心力が働いてしまい、分断されそうになってきてしまっています。アメリカは戦後、世界のリーダーとしていろいろな意味で世界を指導したし、支えてもきた立派な国ですが、トランプ氏という過激な人が出てきて、しかもアメリカ国民のかなりの支持を得て大統領選の結果が分からないということにすらなっています。

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 トランプ氏は移民排斥や「アメリカが世界に安全保障で役割を果たすということがアメリカのプラスになっているのか」など、戦後に国際化やグローバル化で皆が貿易を開放し、安全保障で協力をすることが互いに豊かになるという、非常に健全な思想があって戦後の世界では人類史でもめずらしい発展を遂げましたが、それを頭から否定するようなことを言っています。ヨーロッパも大きな理想を掲げていたのですが、イギリスが離脱する、ギリシャが離脱するかもしれないと、全く歴史を尊重しない全く馬鹿げたことが行われているという社会の中で、GPACに集まる諸君に「ヨーロッパやアメリカにできないのであればアジアでやろう。皆で思想の違いや体制の違いや経済の違いなどを乗り越えて、平和な発展する社会をつくることを我々は若い諸君に期待したい」という内容の演説をしました。

 GPACのプログラムは大きく分けて2つあります。まず1日目に、これまで各国の学生諸君が勉強してきたテーマを発表しましたが、チームが25チームあるので、それをいくつかの大きなテーマに束ねています。「マクロ経済、経済成長」「国際金融、株式市場、リスク」「観光と地域経済その他」「クラウドファンディングその他新しいテクノロジーやトレンド」という4つのテーマに分かれ、皆がそれぞれ研究してきた成果を発表しました。千葉商科大学は2つのチームをつくり、テーマを深掘りしてきたのですが、ひとつは「観光資源を持続するための提言:花見の事例」ということで、例えばお花見があると飲めや歌えやで自然環境を壊してしまう例が際立っているため、皆が自然環境を守るような意味で多少の会費を出すなど、良い観光資源が持続可能に発展して行くような仕組みをつくれないかというものでした。経済のテーマとすると割と問題としては複雑なものですが、小田桐咲さんのチームが発表を行いました。もうひとつは「ウェブ広告の質を維持するための方法の提言:ホワイトリストの作成」ということで、ブラックリストという「あれは悪い」と皆が忌避してしまうものがありますが、ホワイトリストということで「あれは良い」ということで良い広告が発展していく仕組みがつくれないかというものでした。これも経済学としては難しいのですが、栗山佑太君のチームが発表を行いました。2チームとも良く頑張ってくれました。

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 2日目は、何と1日目の夜に発表されたコンペの問題について発表を行いました。GPACでは過去10年くらいコンペを行っていますが、前日の夜に問題が発表されるのは初めてでした。普通は数日前や1,2週間前に問題が発表されるので、それなりの準備をすることができるのですが、前日となると大変です。チームについては予め多国籍チームがつくられており、そのチーム編成ごとに企業見学や市内観光などをしていたため、チーム内では仲良くなっていたというのが唯一の頼りでしたが、ともかく時間がなく学生諸君は夜も当然徹夜になったようです。テーマも簡単なテーマではなく、「現在の保護貿易主義的傾向の原因とその経済的影響」、「現在一般的に1国の経済状態を表すものとされているGDPを改良する方法」、「『金融危機』のパラドックスの原因、予防策、モラルハザードの問題」「市場経済に政府が介入することの是非」というものです。金融は期待に影響するので、期待感から基金が増幅してしまうことがあるですが、それをどう予防したらよいのかということやモラルハザードの問題です。これらのテーマが前の晩に発表され、10人~15人くらいの多国籍チームが喧喧諤諤と議論をして、インターネットの検索が上手い人、プレゼンの上手い人、絵を描くのが上手い人など、それぞれが得意なものに分かれて作業を行いました。2日目の午後の発表でしたが、なかなか見事なもので私も感心しました。

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 今回のGPACには、本学からは3年生2名(政策情報学部2名)、2年生5名(商経学部1名、政策情報学部1名、サービス創造学部1名、国際教養学部2名)、1年生7名(国際教養学部7名)が参加しました。1年生は何と全て国際教養学部です。全体の感想となりますが、GPACに参加すると学生諸君が非常に成長するというのは、日本ばかりではなく各国の先生方が認めています。ある時、閔先生がご自身の大学の学生に「ソウル大に4年間通って何が一番印象的であったか。何か一番勉強になったか」と尋ねたところ、学生に「GPACだ」と言われて少しショックを受けられたようですが、それくらいGPACのプログラムでは学生が大きく成長します。年々レベルが高くなっています。ただ今年目立ったことは少しレベルが高くなりすぎているところです。特に研究発表のところで、殆どプロの教授たちではないかと思うような研究発表が行われていました。ひとつの例を取ると、中国の西南財経大学が「中国における各国からの対外直接投資の在り方」というテーマで報告を行いました。中国は大きな国なので投資が中に入ってきますが、どこの都市に投資が行われるかというマッピング、一種の地理学になりますが、地理学と経済学と確率論と高度な数学で結びつけた方法論で世界の学会でも最先端の方法論ですが、これを流暢な英語で発表しました。他の国も多かれ少なかれ、そのレベルに近づいています。閔先生が特に最後のところでしっかりとコメントしてくださいましたが、私たちはそれを聞いていて少し学生らしくないなと、もっと学生ならではの基本的な質問や素朴な問いかけでぐいぐいと世界の問題を考えるということがあってもよいのではないかと思いました。

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 閔相基先生はかなりの大物なのですが、「アジアの学生は皆アメリカを向いている。あるいはヨーロッパを向いている。それは必要なことなのだろうけれども、アジアの学生の目が隣の国のことを見ていないのは問題ではないか。皆、英語ができる、フランス語ができる、ドイツ語ができるというのは良いのであるが、例えば韓国語ができる、カンボジア語ができる、中国語ができるというようにならなければ、アジアの学生が世界をリードすることができない」というような良いことをおっしゃっていました。

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 今回は私の言ったことや、閔先生のおっしゃったことに重きを置いてしまいましたが、いつも学生を指導してくださる高橋百合子先生のご尽力もあり、皆が大いに楽しみ、良いGPACであったと思います。今回のGPACには原科幸彦政策情報学部長も参加をしてくださいましたが、皆様の多大なるご支援ご協力にこの場を借りて感謝申し上げたいと思います。

 人間社会学部のFacebook(https://www.facebook.com/CUC.HSS)でも4月14日付でご紹介していますが、人間社会学部3年の川名友貴君がAFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)資格を取得しました。金融機関では営業やコンサルタントをするために、まずはAFPを取るように言われるとのことですが、川名君のように学生で、しかも2年生の終わりに試験を受け、合格するのは大変めずらしいとのことです。

人間社会学部3年の川名友貴君がAFP資格を取得!_01

 その川名君と指導教授である人間社会学部教授の伊藤宏一先生が去る6月21日(水)に学長室を訪ねて来てくれました。川名君は2年生の5月に、AFP資格認定の要件のひとつである2級FP(ファイナンシャル プランナー)技能検定に合格しています。川名君はまだ若く人生経験は少ないかと思いますが、FPの資格を取得するために学んだ知識で、友だちのアルバイトの税金の相談や家族に介護の知識についてアドバイスをしたりしたとのことです。本当に凄いと思います。また、川名君の指導にあたられた伊藤先生は世界でも非常に重要なお仕事をされており、日本では全く進んでいない分野ではありますが、インディビジュアルファイナンシングの第一人者です。

 世の中は放って置いてしまうと、相当大変なことになります。家族はバラバラになるし、地方は疲弊してしまい、医療介護の国民負担はどんどん増えていきます。今度、選挙権が引き下げられます。政治に何か要求をしたくなるかと思いますが、天に唾すると言いますか、要求をすると「税金を払いなさい」ということで全て自分にかえってきてしまいます。人間社会学部では成るべくそのようなことにならないように、自分たちが知恵でもって、賢くお金を使う、賢く医療介護をつくる、賢くまちおこしをする、健康づくりをするということを教えていますが、川名君はそれらに全面的に興味があるようです。

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 川名君は野球少年でキャッチャーをしていたそうですが、本学のオープンキャンパスで伊藤先生の話を聞いて、「これからはFPの時代だ」と思ったそうです。その時点ではFPの内容もよくわかっていなかったそうですが、伊藤先生の熱意溢れるお話から感じ取るものがあり、「これは取るしかない」と思ったそうです。川名君にとって、伊藤先生のお話は相当なインパクトがあったようです。

 川名君はまずはFPの3級の勉強から始めたそうです。彼は野球には夢中でしたが、勉強には本気で取り組んだことがなかったということで、一から知識を学ぶのは大変であったそうです。金融については、川名君はソーシャルビジネスで社会の課題をお金儲けで解決していくということを学んだ際に「一番大事なのはお金の力だ」と思ったそうです。株の投資であっても、株に投資することによってお金を儲けるだけではなく、その投資によって企業を応援することにも繋がるし、環境の保全や人権問題に力を入れている企業に投資をすればその活動に投資をしていることになると感じたそうです。金融はなかなか普通の人には縁がありませんが、日本の殆ど大きな企業は銀行からお金を借りていますが、投資市場から集まってくるお金はそんなに多くはありません。投資はどこからくるかというと、機関投資家からくることが殆どで、個人投資家からくるのは本当に少ないのです。そこに興味を持ったのはとてもよい着想だと思います。ソーシャルビジネスにおいて人々を助けなければいけないという意識が沸いてきたのかと思いますが、川名君のように問題意識を持って金融の勉強をすると生きた知識になってくるのではないかと思います。

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 FPは技能士となるため、プロフェッショナルではなくエキスパートになります。AFP・CFPというのは、コードオブエシックスがあり、また継続教育をして知識を最新のものとしておく必要があるとのことで、プロとして顧客の守秘義務を守り、税制改正や金融商品の変化も毎年取込んでいかなければならないということです。千葉商科大学の前身は巣鴨高等商業学校です。創設者の遠藤隆吉先生は商業道徳と言いましたが、今で言うところのコードオブエシックスです。それを昭和初期の時代から遠藤先生は説かれていました。千葉商科大学はしっかりと伝統を受け継いでいます。

 人間社会学部は"やさしさのプロ"として学ぶことは多岐にわたるのですが、幅広い視野を持ちながらそれを学んでいる川名君は"Mr.人間社会学部"といえると思います。アクティブラーニングも先頭に立っているとのことで、本当に感心しました。

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 川名君はとてもよい顔をしています。彼のこれからの活躍を私も応援したいと思います。頑張れ、川名君!

 先日、このブログにおいて、本学体育センター助教の鷲谷浩輔先生の2015年度ラグビー高校日本代表テクニカルコーチ就任についてご報告しましたが、その鷲谷先生より、3月中旬の高校日本代表のスコットランド遠征について話を伺う機会がありましので、皆様にもご報告いたします。

2015年度ラグビー高校日本代表のスコットランド遠征報告_01

 今回のスコットランド遠征は全4試合あり、第1戦と第3戦はスコットランドのハイスクール選抜との対戦、第2戦と第4戦がU19スコットランドチームとの対戦となったそうです。U19のスコットランドチームはU19のクラブもスクールも全てひっくるめたチームとなっており、そのチームとの対戦では、互いに国同士のファーストジャージを着て、国歌斉唱もするテストマッチというかたちで試合が行われたとのことでした。

 これまでの歴史を辿ると、互いにU19で対戦をするということはなかったそうです。理由を伺ったところ、日本のレベルがそこまで追いついていないというように海外の強豪国に判断されてしまっており、一個下のU18をぶつけられていたとのことでした。もっと歴史を遡ると、ハイスクール選抜とチーム選抜というような、どうしても力が落ちるところとぶつかっていたとのことでした。しかし、近年の活躍によって、ようやくここ数年の間にU19と試合をできるまでに認めてもらったとのことです。そのような経緯がある中で、U19のカテゴリではありますが、今回、第4戦のスコットランドチームとの試合において勝利したということは、初めてのことであると思うと鷲谷先生はおっしゃっていました。

 今回の試合について、鷲谷先生にテクニカルコーチというお立場から話を伺いましたが、第1戦から第3戦までに日本に反則が多いということが修正点として出てきたそうです。アウェーとなるためにどうしても笛の音が聞こえなかったり、少しスコットランドびいきとなったりするのは仕方のないことではありますが、レフリーの笛の解釈が異なることもあるそうで、日本では本当にグッドなプレーでも向こうでは完全にペナライズされるということもあるとのことでした。第3戦では反則が合計27個あり、1試合の平均は9個あったそうです。その反則の内訳をテクニカルコーチである鷲谷先生は辿り、ある反則が14個と圧倒的に半数以上を占めている状態であることに気がついたそうです。そこで監督やコーチとコミュニケーションを取って修正を図ったとのことでした。

2015年度ラグビー高校日本代表のスコットランド遠征報告_02

 ラグビーは陣取りのスポーツとなり、陣地を後退させられてしまうと不利になってしまうため、とにかく反則を減らそうということでミーティングを重ねたとのことでした。鷲谷先生が分析を行い、レフリーの解釈が日本と違うのではないかという仮説のもとで修正練習をした結果、最後の試合では該当する反則がゼロになったとのことでした。スクラムについても、3試合で反則が4個あったそうですが、最後の試合ではゼロになったとのことです。

 スクラムの反則についても少し話を伺ったのですが、スクラムの反則のうち一番重い反則が故意に崩すこととのことでした。ラグビーは安全性が第一優先となるのですが、スクラムで組み合っていて倒され、頸椎を損傷してしまうという事例が多く、怪我の観点からもコンプシングという故意に崩す反則があるそうです。何れにしても、レフリーの解釈や印象でペナライズされるため、レフリーに順応するということが試合の上では非常に重要になるとのことでした。

 そのようなことを考えると、今回、高校日本代表がアウェーで勝利をしたということは本当に凄いことであると思います。スコットランドのエディンバラで試合が行われたということですが、第4戦は10対7で勝ったとのことです。雨が降っており風も強く、かなりスリッピーな状態で行われたとのことでしたが、選手たちのミスも少なく、本当によい試合であったとのことでした。また、エディンバラ大学に日本から留学している学生2人がリエゾンというかたちでチームに帯同してくれたそうで、その学生が通訳など全て行ってくれたとのことでした。

2015年度ラグビー高校日本代表のスコットランド遠征報告_03

 鷲谷先生はテクニカルコーチとして、練習や試合の映像を撮り、それを分析してコーチやチームに落とし込むことを第一の仕事とされ、シーンの抜き出しなどをされていたとのことでした。コーチからのリクエストに対し、コーチが求める完璧なものをミーティングまでに準備をしなくてはならず、本当に大変な仕事であったとおっしゃっていましたが、コーチとグラウンド内外で細かくコミュニケーションを交わしながら、コーチが求めているものをすぐにインスピレーションできるように準備をされたとのことでした。

 また、練習や試合の映像の抜き出し以外にも、鷲谷先生は選手のモチベーションを上げるためのビデオを制作し、第2戦と第4戦の試合直前に3~4分間で映像を流されたとのことでした。選手たちが所属している高校での練習シーンなどを取り寄せ、今までやってきたことはこういうことだ、ルールを守りこのようなポイントで試合をしよう、このようなプレーをしたのだから自信を持っていこうということをテーマとした映像を流したとのことです。選手たちが高校のジャージを着てプレーしている写真をどんどん並べたとのことでしたが、日本ではそれぞれの高校で選手たちはプレーをしていたけれども、今は日本のジャージを着て皆で"ワンチーム"として戦っているということを思い返してほしいとの想いが鷲谷先生にはあったとのことでした。その映像を見て、選手たちもはっと気付かされたのではないかと思います。

 また、鷲谷先生より、スコットランド遠征のためにつくられた記念のネクタイをいただきました。面会終了後に、その記念のネクタイを着け、私の描いた絵の前で鷲谷先生と写真を撮りました。とても格好いいネクタイです。宝物にしたいと思います。

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 今回の遠征からの帰国後、鷲谷先生にはU20のカテゴリのキャンプにも来てくれないかとの連絡があったとのことです。鷲谷先生の今後ますますのご活躍に期待したいと思います。

 3月14日(月)に、商経学部経営学科2年の川上諒君が学長室を訪ねて来てくれました。川上君は本学ボウリング部に所属していますが、2月22日(月)~2月24日(水)に開催された第47回全日本大学個人選手権大会において優勝という快挙を成し遂げました。昨年、9月18日(金)にボウリング部の主要なメンバーと面会をしていますが、川上君とはその時以来の再会となりました。

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 大会決勝はトップと13点差で迎えたそうですが、川上君はもうあまり人のことを気にせず、自分のボウリングをしようと思って試合に挑んだとのことです。ボウリング部の仲間が応援する中、9フレームを投げ終ったときには川上君はトップとなり、2位とは20ピンくらい差がついたため、最後の10フレーム目を投げる前に優勝が決まったとのことでした。

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 9フレーム目で優勝が決まったため、それまでのぴりぴりとしていた緊張も緩み、10フレームにおいては残念ながらストライクは出なかったとのことでした。ボウリングの最高スコア、すなわち10フレーム全てストライクを取った場合のスコアは300点となりますが、川上君のレベルでは基準にするスコアは200点とのことです。ストライクを2回連続でするダブルを1回、それ以外を全てスペアとした場合のスコアが200点くらいになるとのことでした。

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 この3月で川上君が尊敬しているボウリング部の佐藤貴啓君(商経学部経営学科4年)と木村拓哉君(商経学部商学科4年)が卒業となりますが、その先輩たちの跡を引継ぎ、来年度に主将をすることになった川上君は「これからも千葉商科大学は行けるぞ」という勇姿を先輩たちに見せ、気持ちよく卒業してほしいと思い、今大会に臨んだとのことでした。今回、見事に優勝を果たした川上君は、尊敬する先輩たちに輝かしい宣言とともに最高の贈り物をすることができたのではないかと思います。

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 スポーツにおいては、技術もさることながらメンタルが非常に大切です。川上君は大学で先輩たちと一緒に練習をする機会が増えたことにより精神力が高まったと話してくれました。先輩たちは強いとのことですが、負けないで頑張ろうと努力した結果、メンタル面が鍛えられ、更に仲間との素晴らしい関係も築けているようです。

 川上君は、今度はボウリング部の団体優勝を目標に頑張っているとのことです。川上君率いるボウリング部の活躍を心から期待したいと思います。

 去る2月22日(月)に、本学体育センター助教の鷲谷浩輔先生が2015年度ラグビー高校日本代表テクニカルコーチ就任にあたり、学長室を表敬訪問してくださいました。また、当日は体育センター長の江幡健士先生もご同席くださいました。

鷲谷浩輔助教が2015年度ラグビー高校日本代表テクニカルコーチに就任_01

 鷲谷先生は、中学3年生の時にお兄様のラグビーの応援に行き、そこで衝撃を受け、秋田県立秋田高校入学後にラグビーを始められ、2年生の時には秋田高校は32年ぶりに花園に出場したとのことです。

 鷲谷先生にラグビーの魅力についてお伺いしたところ、ラグビーは他のスポーツと異なり、ロッカールームで肩を組み、気持ちを最高潮にして試合に臨むため、選手が試合前に涙を流すシーンが見られるとのことでした。恐怖心の払拭、仲間への思いなどで感極まって涙するのはラグビーならではであるとおっしゃっていました。

鷲谷浩輔助教が2015年度ラグビー高校日本代表テクニカルコーチに就任_02

 また、ラグビーの試合終了をノーサイドと言うように、試合が終われば敵味方がなくなり、試合後は両チームが同じシャワールームを使い、アフターマッチファンクションと呼ばれるパーティーが開かれ、試合で激しくぶつかり合った者同士が互いの健闘を称え合うことはラグビーの素晴らしい文化であるとのお話もされていました。「ラグビーは少年をいち早く大人にし、永遠に少年の心を抱かせる」という言葉がありますが、ラグビーは仲間と助け合うスポーツであり、協力して困難を乗り越えることを学ぶとのことでした。

 鷲谷先生は、日本体育学会、日本コーチング学会、日本ラグビーフットボール協会に所属しており、「ラグビーのスクラムにおける強化・普及」を研究テーマとされています。研究の専門はスクラムですが、鷲谷先生のポジションはフロントロー(スクラム最前線の選手)ではなかったそうです。

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 フロントローはスクラムの理論も実技も感覚で覚えていることが多いそうですが、スクラムの一つ一つの動きを「言葉」に置き換えてインプットしているため、感覚でアウトプットすることは決してなく、それが鷲谷先生の強みということでした。先生ご自身はそのポジションではありませんでしたが、スクラムを指導・研究してきた経験から的確に伝えることができると考えているとのことでした。

 優秀な技術者ほどそれをうまく説明できず、分からない相手に対して感情的になります。トヨタ自動車の成功は、それを分かりやすく説明する人が間にいたことです。トヨタ自動車の成功と鷲谷先生のコーチングの考えは共通するものがあると、お話を伺っていて私も感銘を受けた次第です。

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 このたび、鷲谷先生は高校日本代表テクニカルコーチに就任されましたが、高校日本代表チームも日本代表チームと同様に、早朝からハードトレーニングを行っており、高校生のレベルも年々上がっているのではないかとおっしゃっていました。

 その高校日本代表チームを支える鷲谷先生の今後のご活躍を心から祈念したいと思います。

 去る2月2日(火)に、本学に新しく建設された素敵なThe University DININGの建物の北側にあるDININGファカルティルームで、ダブル・ディグリープログラム第1期生の壮行会が行われました。

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 ダブル・ディグリープログラムというのは、学生諸君が正規の4年間の勉学を他の大学との共通のプログラムの中で修めた結果、4年間で同時に2つの大学から卒業資格を得るプログラムのことです。

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 本学では日本でも珍しく、そうした大学間の協力関係を中国の上海立信会計学院と結んでいます。本学と立信会計学院の交流は既に14年間の歴史を刻んでおり、両大学に深い信頼関係があります。その信頼関係を踏まえて、2年前から両大学が相互に調整したカリキュラムを学修することで、卒業時には両大学の卒業資格を取るというダブル・ディグリープログラムが発足しました。本学は中国側よりもやや早くこのプログラムがスタートすることになり、第1期生は2014年度の入学者の中から選ばれました。第2期生は2015年度の春に選ばれています。

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 第1期生の学生諸君は、予備訓練として2014年4月から7月まで集中的な中国語の特訓を受けました。この時点では10名以上の参加者があったのですが、7月の資格テストを通った学生諸君はその半分位、そして2014年9月には正式に中国の立信会計学院との間で厳密に組まれたカリキュラムをスタートする開講式が行われ、この時点で参加者は4人に絞られました。その4人の学生諸君は半年間、千葉商科大学の本来の科目はもちろんのことダブル・ディグリーに必要な中国の経済・社会・政治・会計等に関する科目も学び、いよいよ今年の2月26日(金)に中国に向けて旅立つことになりました。

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 これらの学生諸君は中国で約10ヶ月あまり、正規の学科を定められた規定のもとで履修し、一定以上の成果を上げれば卒業単位となり、その蓄積によって、2018年の3月に千葉商科大学を卒業する際に合わせて立信会計学院の卒業資格を獲得することになります。ただ、細かい議論をすると、両大学で構築された共通プログラムを完全に修了するには、その後も数ヶ月の補足的な学修が必要ですが、いずれにしても2018年の夏には晴れて日本と中国の両大学の卒業資格を持った新しい人類が誕生することになります。

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 中国の大学とダブル・ディグリーを提携し、実際に成果を上げ始めている大学は、日本では本学の他は早稲田大学ぐらいです。このプログラムの指導者は本学に作られた日中交流学院の麻生幸学院長で、また特に学生諸君の中国語を信じ難いほどの密度と熱心さで教えてくださっている先生が施敏准教授です。この先生は母親のように優しく親切ですが、しっかりと中国語を教え、施敏先生に教わった学生諸君は1年くらいでそこそこの中国語が話せるレベルにまでなりました。

 当日、壮行会に参加した学生諸君は以下の4名です。

 商経学部商学科  2年 村田 栞 さん
 商経学部経営学科 2年 立石 拓実 君
 商経学部経営学科 2年 田口 純也 君
 サービス創造学部サービス創造学科 2年 黒沢 禎富 君

 これらの学生諸君は、はじめになぜ自分がダブル・ディグリーを志すことになったのか、自分は将来何をしたいのか、中国では特に何を学びたいのか、どんな友人を作りたいのか、といった思いを5~6分中国語で話してくれるという、見事なパフォーマンスを見せてくれました。しかし、会場に参加した私を含め多くの日本人はその意味が分からないので、彼らはその後、また数分かけて何を話したか教えてくれた訳です。この壮行会は私の挨拶に始まり、麻生幸学院長の挨拶・乾杯、施敏准教授の挨拶、そして最後は彼らにずっと寄り添って支援し助けてくれていた、日中交流学院副学院長かつ国際教養学部教授の渡辺恭人先生の挨拶でした。

ダブル・ディグリープログラム第1期生壮行会_06

 中国語は日本人にとって、聞き話すことは最も難しい言語とされていますが、あえてその言語を使い、中国の大学の正課を履修し、両大学の学位を取ろうという壮大な挑戦に取り組む学生諸君の将来に輝かしい栄光あれと祈りたいと思います。

2016年02月15日

瑞穂会学生の表彰式

 2月2日(火)に税理士試験に現役で合格した石井直樹君をはじめ、税理士試験の科目合格をした学生諸君、また昨年の11月に行われた日本商工会議所簿記検定試験第1級に合格した学生諸君を本学として表彰を致しました。中には、石井君を倣って学生時代に税理士試験合格が期待できる学生諸君もおり、彼らの目覚ましい活躍ぶりは大学としても誇りに思っています。

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 以下に輝かしい成果を上げた学生諸君の所属・学年・名前・合格科目を記します。

 大学院 経済学研究科 1年 堀川 一輝 君    簿記論・財務諸表論
 商経学部経営学科   4年 前河原 こんう 君  簿記論
 商経学部商学科    4年 石井 直樹 君    法人税法・国税徴収法
 商経学部商学科    4年 小山田 貴俊 君   財務諸表論
 商経学部商学科    4年 勝田 翔二 君    簿記論
 商経学部商学科    4年 石渕 嵐 君     簿記論
 商経学部商学科    3年 三浦 拓也 君    簿記論
 商経学部経済学科   3年 木村 勇貴 君    簿記論・日商簿記検定試験1級
 大学院 経済学研究科 1年 藤原 理恵 さん   日商簿記検定試験1級
 商経学部商学科    1年 植松 鷹征 君    日商簿記検定試験1級
 商経学部商学科    1年 市川 桃子 さん   日商簿記検定試験1級

 そうした中で石井君のように学生時代に税理士資格を取得した学生は、昨年は日本全国で何万人も学生諸君がいる中で6名であり、千葉商科大学の石井君は本学の学生として、そうした輝かしい成果を上げた若者として本学にとって大変な名誉ある業績を上げてくれました。学長としても心から感謝をしたいと思います。同時に石井君の後に続く学生諸君にも心からの声援を送りたいと思います。

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 石井君は税理士資格をこの若さで獲得したので、この後は何をしたいのかと聞きますと、彼はビジネスに興味があり、特に多くの若い諸君がベンチャー企業を起こして活躍している姿に感銘を受けており、自分は税務あるいは会計といった観点からこうした若い起業家を助けたい、そのために自分で税務会計のコンサルティングの会社を起こしたいという抱負を語ってくれました。

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 本当に青空に思いが抜けていくような素晴らしい青年で、このようなたくましい気概と努力と成果を上げる若い学生諸君が本学で、とりわけ本学の会計教育研究所で修練を積んで育ってくれていることは、本学にとって本当にありがたく名誉なことと思います。こうした学生諸君のますます輝かしい未来をお祈りしたいと思います。

 新しい年になり、皆様も新たな気持ちでお過ごしのことと思います。本学においても新年早々に素晴らしいニュースが届きましたので、皆様にお知らせしたいと思います。

 すでに本学Webサイトのトップページに掲載しておりますが、商経学部商学科4年の石井直樹君が現役での税理士試験合格者という偉業を成し遂げました。

 石井君は、昨年度に行われた第64回税理士試験において「簿記論」「財務諸表論」「消費税法」の3科目に合格、そして今年度の第65回税理士試験において「法人税法」「国税徴収法」の2科目に合格し、見事に合計5科目を合格して税理士試験合格者となりました。

 去る1月13日(水)に石井君を学長室に招き、会計教育研究所の桝岡所長にも同席していただき、税理士試験合格までの話を聴かせてもらいました。

商経学部商学科4年の石井直樹君が現役で税理士試験合格!_01

 石井君は埼玉県にある市立川口高校の商業科出身で、高校時代に日商簿記検定2級を取得したとのことです。勉強自体はそこまで好きではなかったそうですが、数学と簿記は得意科目であり好きな科目でもあったとのことで、高校の先生に日商簿記1級を取りたいということを話したところ、千葉商科大学の瑞穂会を勧められて本学に入学したとのことでした。

商経学部商学科4年の石井直樹君が現役で税理士試験合格!_02

 大学に入学してすぐに石井君は瑞穂会に入ったそうですが、大学の授業時間以上に瑞穂会での時間の方が長かったとのことです。瑞穂会では出される課題も多かったとのことですが、理解するまでとことん勉強したそうです。瑞穂会は、学生同士が互いに切磋琢磨し、居残り勉強までして、まるで体育会の部活のようですが、彼らは単に試験に合格するだけではなく、自分自身にチャレンジしているのかもしれません。

 石井君は大学の授業で学び、瑞穂会で勉強し、ダブルスクールで大原にも通っていたとのことでした。税法の科目については難易度も高めとのことで、そのように勉強をしていかなければ合格が難しいようですが、ダブルスクールできっちりと法律も学べば、税理士試験に合格できるので、ぜひ後輩にも頑張ってほしいとのことでした。

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 瑞穂会は桝岡先生の会計教育研究所でエキスパートの先生方が大変熱を入れて指導をされているのですが、石井君以外の学生も大きな成果を挙げています。石井君は1年生で日商簿記検定1級に受かったそうですが、今年も2人の1年生が日商簿記検定1級に合格し、着実に石井君の後進が育っていることを桝岡先生が嬉しそうに語ってくださいました。

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 石井君は、「将来、若いうちに独立し、自分の事務所をもち、若い起業家の力になりたい。若い起業家は年上の税理士に頼みにくいと思う。自分は若いうちに税理士試験に受かったので、若いうちに税理士として登録することができる。それが自分の強みだと考えている。同じ年代の社長の相談役になれたらよい」と考えているとのことでした。実務経験が重要になってきますが、石井君は税理士法人でアルバイトをしており、現在は社会保険などの勉強もしているとのことでした。

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 今年の3月で石井君は本学を卒業になります。前途洋々たるものですが、3月の卒業までにはまだ時間がありますので、ぜひ旅に出たりして知見を広げ、たくさんのことを吸収してもらいたいと思います。世の中のいろいろなことを見ることはとても重要です。

 石井君の税理士としての今後の活躍を期待したいと思います。石井君、頑張れ!

 人間社会学部の学生諸君が「大学生観光まちづくりコンテスト2015(青森ステージ)」において、青森県知事賞を受賞しました。青森ステージには、35チーム、17大学の合計156名がエントリーし、うち10チームが本選に出場しました。国立大学や有名私立大学が参加する中で、本学の学生諸君は本選に進み、1,2年生のチームながら栄えある青森県知事賞(準優勝)に輝きました。

 去る10月16日(金)に、コンテストの本選に出場した、人間社会学部2年の中野智仁くん、同じく2年の堀合斗くん、そして1年の堀田知里さんの3名が学長室を訪ねてくれました。

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 彼らは、『愛 ひろがり さきほこる 弘前ウエディング』というテーマでコンテストに臨みました。青森県弘前市にある弘前城は400年以上前の天守閣が残る現存天守12城のひとつであり、また津軽藩が12代も続いたということから、その縁起を担ぎ、弘前ウエディングというパッケージを考えたとのことです。

 また、彼らは弘前の有名な特産物であるリンゴにも着目しました。リンゴは成長の過程において、よい果実を得るために花や実の間引きを行います。それらは摘花または摘果と呼ばれるのですが、大体それぞれ8割くらいの花や実を落とすそうです。そのようなことから、リンゴには「選ばれた恋」のような花言葉があるそうですが、そこから恋愛や結婚のパワースポットとして売り出せないかと考えたとのことです。

 中野くんは、「なぜ弘前でやらなければいけないのか」ということを大切にしてウエディングを考えたそうです。彼は実際に弘前の地に足を運んで自転車で周り、自らも弘前のファンとなったとのことですが、ファンになって「このようなところがある」というのをもっと様々な人に紹介したいと思い、家族も連れてきたいと思ったそうです。また、弘前には美味しい食べ物もたくさんあって、中野くんは郷土料理の「貝焼き味噌」がおすすめとのことでした。

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 また堀合くんは、観光客が弘前にただ1度だけ訪れるのではなく、何度もリピーターとして来てくれるような仕組みをつくるということに重点を置いて弘前ウエディングを企画したそうです。弘前城やリンゴ畑の中で写真を撮ったり、伝統工芸品を引き出物に使ったりという弘前ウエディングの定義を彼らなりに考えたとのことです。また、このウエディングには弘前からリンゴの苗木をプレゼントしてもらい、その苗木を植えるというプランも含まれています。

 リンゴは5年くらいで実を結ぶそうですが、5年は結婚してお子さんができたら初めて旅行に行くくらいの年月になります。5年後に弘前ウエディングをしたご夫婦がお子さんと一緒に初めての旅行に来てもらい、そして10年から20年後には、お子さんも大きく成長していますので、同じく大きく成長したリンゴの木からたくさんの実を収穫し、家族でアップルパイなどを一緒につくるというプランです。弘前で結婚し、苗木を植えて帰り、長い人生を掛けてリンゴと付き合うという壮大なストーリーです。

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 また、結婚式は招待状を出したり、結婚の報告をSNSやはがきで情報を拡散したりするので、結構なお金を使います。東北地方では100人~200人くらいの規模の結婚式も多く、参加者が多いと2回転させて行うため、経済効果もあるのではないかと彼らは見込んでいます。
 
 学生の訪問に朝比奈人間社会学部長も同席してくださったのですが、朝比奈学部長からは「るるぶ」や「久留里線プロジェクト」などの1年、2年における学修の積み重ねがここに来て花開いているのではないかというコメントが寄せられました。

 堀田さんはまだ1年生ですが、今回のコンテストに参加をしたことにより、プレゼンの仕方など大変に勉強になったとのことで、今後の「るるぶ」などの発表に活かしていきたいと意気込みを語ってくれました。

 残念ながら私はコンテストの会場には行けなかったため、彼らのプレゼンを映像で見ましたが、本当に素晴らしいプレゼンテーションでした。このコンテストの様子はNHKや民放などでも取り上げられ、本学の学生のプレゼンシーンが放映されました。

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 彼らは着実に学び、成長しています。2014年4月に人間社会学部は開設しましたが、彼らを含めた人間社会学部の学生諸君一人一人が人間社会学部の歴史をつくっています。そして、その背中を見て後進が大きく育っていきます。学生諸君の今後ますますの活躍を期待したいと思います。

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