先日、このブログにおいて、本学体育センター助教の鷲谷浩輔先生の2015年度ラグビー高校日本代表テクニカルコーチ就任についてご報告しましたが、その鷲谷先生より、3月中旬の高校日本代表のスコットランド遠征について話を伺う機会がありましので、皆様にもご報告いたします。

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 今回のスコットランド遠征は全4試合あり、第1戦と第3戦はスコットランドのハイスクール選抜との対戦、第2戦と第4戦がU19スコットランドチームとの対戦となったそうです。U19のスコットランドチームはU19のクラブもスクールも全てひっくるめたチームとなっており、そのチームとの対戦では、互いに国同士のファーストジャージを着て、国歌斉唱もするテストマッチというかたちで試合が行われたとのことでした。

 これまでの歴史を辿ると、互いにU19で対戦をするということはなかったそうです。理由を伺ったところ、日本のレベルがそこまで追いついていないというように海外の強豪国に判断されてしまっており、一個下のU18をぶつけられていたとのことでした。もっと歴史を遡ると、ハイスクール選抜とチーム選抜というような、どうしても力が落ちるところとぶつかっていたとのことでした。しかし、近年の活躍によって、ようやくここ数年の間にU19と試合をできるまでに認めてもらったとのことです。そのような経緯がある中で、U19のカテゴリではありますが、今回、第4戦のスコットランドチームとの試合において勝利したということは、初めてのことであると思うと鷲谷先生はおっしゃっていました。

 今回の試合について、鷲谷先生にテクニカルコーチというお立場から話を伺いましたが、第1戦から第3戦までに日本に反則が多いということが修正点として出てきたそうです。アウェーとなるためにどうしても笛の音が聞こえなかったり、少しスコットランドびいきとなったりするのは仕方のないことではありますが、レフリーの笛の解釈が異なることもあるそうで、日本では本当にグッドなプレーでも向こうでは完全にペナライズされるということもあるとのことでした。第3戦では反則が合計27個あり、1試合の平均は9個あったそうです。その反則の内訳をテクニカルコーチである鷲谷先生は辿り、ある反則が14個と圧倒的に半数以上を占めている状態であることに気がついたそうです。そこで監督やコーチとコミュニケーションを取って修正を図ったとのことでした。

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 ラグビーは陣取りのスポーツとなり、陣地を後退させられてしまうと不利になってしまうため、とにかく反則を減らそうということでミーティングを重ねたとのことでした。鷲谷先生が分析を行い、レフリーの解釈が日本と違うのではないかという仮説のもとで修正練習をした結果、最後の試合では該当する反則がゼロになったとのことでした。スクラムについても、3試合で反則が4個あったそうですが、最後の試合ではゼロになったとのことです。

 スクラムの反則についても少し話を伺ったのですが、スクラムの反則のうち一番重い反則が故意に崩すこととのことでした。ラグビーは安全性が第一優先となるのですが、スクラムで組み合っていて倒され、頸椎を損傷してしまうという事例が多く、怪我の観点からもコンプシングという故意に崩す反則があるそうです。何れにしても、レフリーの解釈や印象でペナライズされるため、レフリーに順応するということが試合の上では非常に重要になるとのことでした。

 そのようなことを考えると、今回、高校日本代表がアウェーで勝利をしたということは本当に凄いことであると思います。スコットランドのエディンバラで試合が行われたということですが、第4戦は10対7で勝ったとのことです。雨が降っており風も強く、かなりスリッピーな状態で行われたとのことでしたが、選手たちのミスも少なく、本当によい試合であったとのことでした。また、エディンバラ大学に日本から留学している学生2人がリエゾンというかたちでチームに帯同してくれたそうで、その学生が通訳など全て行ってくれたとのことでした。

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 鷲谷先生はテクニカルコーチとして、練習や試合の映像を撮り、それを分析してコーチやチームに落とし込むことを第一の仕事とされ、シーンの抜き出しなどをされていたとのことでした。コーチからのリクエストに対し、コーチが求める完璧なものをミーティングまでに準備をしなくてはならず、本当に大変な仕事であったとおっしゃっていましたが、コーチとグラウンド内外で細かくコミュニケーションを交わしながら、コーチが求めているものをすぐにインスピレーションできるように準備をされたとのことでした。

 また、練習や試合の映像の抜き出し以外にも、鷲谷先生は選手のモチベーションを上げるためのビデオを制作し、第2戦と第4戦の試合直前に3~4分間で映像を流されたとのことでした。選手たちが所属している高校での練習シーンなどを取り寄せ、今までやってきたことはこういうことだ、ルールを守りこのようなポイントで試合をしよう、このようなプレーをしたのだから自信を持っていこうということをテーマとした映像を流したとのことです。選手たちが高校のジャージを着てプレーしている写真をどんどん並べたとのことでしたが、日本ではそれぞれの高校で選手たちはプレーをしていたけれども、今は日本のジャージを着て皆で"ワンチーム"として戦っているということを思い返してほしいとの想いが鷲谷先生にはあったとのことでした。その映像を見て、選手たちもはっと気付かされたのではないかと思います。

 また、鷲谷先生より、スコットランド遠征のためにつくられた記念のネクタイをいただきました。面会終了後に、その記念のネクタイを着け、私の描いた絵の前で鷲谷先生と写真を撮りました。とても格好いいネクタイです。宝物にしたいと思います。

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 今回の遠征からの帰国後、鷲谷先生にはU20のカテゴリのキャンプにも来てくれないかとの連絡があったとのことです。鷲谷先生の今後ますますのご活躍に期待したいと思います。

 3月14日(月)に、商経学部経営学科2年の川上諒君が学長室を訪ねて来てくれました。川上君は本学ボウリング部に所属していますが、2月22日(月)~2月24日(水)に開催された第47回全日本大学個人選手権大会において優勝という快挙を成し遂げました。昨年、9月18日(金)にボウリング部の主要なメンバーと面会をしていますが、川上君とはその時以来の再会となりました。

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 大会決勝はトップと13点差で迎えたそうですが、川上君はもうあまり人のことを気にせず、自分のボウリングをしようと思って試合に挑んだとのことです。ボウリング部の仲間が応援する中、9フレームを投げ終ったときには川上君はトップとなり、2位とは20ピンくらい差がついたため、最後の10フレーム目を投げる前に優勝が決まったとのことでした。

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 9フレーム目で優勝が決まったため、それまでのぴりぴりとしていた緊張も緩み、10フレームにおいては残念ながらストライクは出なかったとのことでした。ボウリングの最高スコア、すなわち10フレーム全てストライクを取った場合のスコアは300点となりますが、川上君のレベルでは基準にするスコアは200点とのことです。ストライクを2回連続でするダブルを1回、それ以外を全てスペアとした場合のスコアが200点くらいになるとのことでした。

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 この3月で川上君が尊敬しているボウリング部の佐藤貴啓君(商経学部経営学科4年)と木村拓哉君(商経学部商学科4年)が卒業となりますが、その先輩たちの跡を引継ぎ、来年度に主将をすることになった川上君は「これからも千葉商科大学は行けるぞ」という勇姿を先輩たちに見せ、気持ちよく卒業してほしいと思い、今大会に臨んだとのことでした。今回、見事に優勝を果たした川上君は、尊敬する先輩たちに輝かしい宣言とともに最高の贈り物をすることができたのではないかと思います。

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 スポーツにおいては、技術もさることながらメンタルが非常に大切です。川上君は大学で先輩たちと一緒に練習をする機会が増えたことにより精神力が高まったと話してくれました。先輩たちは強いとのことですが、負けないで頑張ろうと努力した結果、メンタル面が鍛えられ、更に仲間との素晴らしい関係も築けているようです。

 川上君は、今度はボウリング部の団体優勝を目標に頑張っているとのことです。川上君率いるボウリング部の活躍を心から期待したいと思います。

 去る2月22日(月)に、本学体育センター助教の鷲谷浩輔先生が2015年度ラグビー高校日本代表テクニカルコーチ就任にあたり、学長室を表敬訪問してくださいました。また、当日は体育センター長の江幡健士先生もご同席くださいました。

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 鷲谷先生は、中学3年生の時にお兄様のラグビーの応援に行き、そこで衝撃を受け、秋田県立秋田高校入学後にラグビーを始められ、2年生の時には秋田高校は32年ぶりに花園に出場したとのことです。

 鷲谷先生にラグビーの魅力についてお伺いしたところ、ラグビーは他のスポーツと異なり、ロッカールームで肩を組み、気持ちを最高潮にして試合に臨むため、選手が試合前に涙を流すシーンが見られるとのことでした。恐怖心の払拭、仲間への思いなどで感極まって涙するのはラグビーならではであるとおっしゃっていました。

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 また、ラグビーの試合終了をノーサイドと言うように、試合が終われば敵味方がなくなり、試合後は両チームが同じシャワールームを使い、アフターマッチファンクションと呼ばれるパーティーが開かれ、試合で激しくぶつかり合った者同士が互いの健闘を称え合うことはラグビーの素晴らしい文化であるとのお話もされていました。「ラグビーは少年をいち早く大人にし、永遠に少年の心を抱かせる」という言葉がありますが、ラグビーは仲間と助け合うスポーツであり、協力して困難を乗り越えることを学ぶとのことでした。

 鷲谷先生は、日本体育学会、日本コーチング学会、日本ラグビーフットボール協会に所属しており、「ラグビーのスクラムにおける強化・普及」を研究テーマとされています。研究の専門はスクラムですが、鷲谷先生のポジションはフロントロー(スクラム最前線の選手)ではなかったそうです。

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 フロントローはスクラムの理論も実技も感覚で覚えていることが多いそうですが、スクラムの一つ一つの動きを「言葉」に置き換えてインプットしているため、感覚でアウトプットすることは決してなく、それが鷲谷先生の強みということでした。先生ご自身はそのポジションではありませんでしたが、スクラムを指導・研究してきた経験から的確に伝えることができると考えているとのことでした。

 優秀な技術者ほどそれをうまく説明できず、分からない相手に対して感情的になります。トヨタ自動車の成功は、それを分かりやすく説明する人が間にいたことです。トヨタ自動車の成功と鷲谷先生のコーチングの考えは共通するものがあると、お話を伺っていて私も感銘を受けた次第です。

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 このたび、鷲谷先生は高校日本代表テクニカルコーチに就任されましたが、高校日本代表チームも日本代表チームと同様に、早朝からハードトレーニングを行っており、高校生のレベルも年々上がっているのではないかとおっしゃっていました。

 その高校日本代表チームを支える鷲谷先生の今後のご活躍を心から祈念したいと思います。

 去る2月2日(火)に、本学に新しく建設された素敵なThe University DININGの建物の北側にあるDININGファカルティルームで、ダブル・ディグリープログラム第1期生の壮行会が行われました。

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 ダブル・ディグリープログラムというのは、学生諸君が正規の4年間の勉学を他の大学との共通のプログラムの中で修めた結果、4年間で同時に2つの大学から卒業資格を得るプログラムのことです。

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 本学では日本でも珍しく、そうした大学間の協力関係を中国の上海立信会計学院と結んでいます。本学と立信会計学院の交流は既に14年間の歴史を刻んでおり、両大学に深い信頼関係があります。その信頼関係を踏まえて、2年前から両大学が相互に調整したカリキュラムを学修することで、卒業時には両大学の卒業資格を取るというダブル・ディグリープログラムが発足しました。本学は中国側よりもやや早くこのプログラムがスタートすることになり、第1期生は2014年度の入学者の中から選ばれました。第2期生は2015年度の春に選ばれています。

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 第1期生の学生諸君は、予備訓練として2014年4月から7月まで集中的な中国語の特訓を受けました。この時点では10名以上の参加者があったのですが、7月の資格テストを通った学生諸君はその半分位、そして2014年9月には正式に中国の立信会計学院との間で厳密に組まれたカリキュラムをスタートする開講式が行われ、この時点で参加者は4人に絞られました。その4人の学生諸君は半年間、千葉商科大学の本来の科目はもちろんのことダブル・ディグリーに必要な中国の経済・社会・政治・会計等に関する科目も学び、いよいよ今年の2月26日(金)に中国に向けて旅立つことになりました。

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 これらの学生諸君は中国で約10ヶ月あまり、正規の学科を定められた規定のもとで履修し、一定以上の成果を上げれば卒業単位となり、その蓄積によって、2018年の3月に千葉商科大学を卒業する際に合わせて立信会計学院の卒業資格を獲得することになります。ただ、細かい議論をすると、両大学で構築された共通プログラムを完全に修了するには、その後も数ヶ月の補足的な学修が必要ですが、いずれにしても2018年の夏には晴れて日本と中国の両大学の卒業資格を持った新しい人類が誕生することになります。

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 中国の大学とダブル・ディグリーを提携し、実際に成果を上げ始めている大学は、日本では本学の他は早稲田大学ぐらいです。このプログラムの指導者は本学に作られた日中交流学院の麻生幸学院長で、また特に学生諸君の中国語を信じ難いほどの密度と熱心さで教えてくださっている先生が施敏准教授です。この先生は母親のように優しく親切ですが、しっかりと中国語を教え、施敏先生に教わった学生諸君は1年くらいでそこそこの中国語が話せるレベルにまでなりました。

 当日、壮行会に参加した学生諸君は以下の4名です。

 商経学部商学科  2年 村田 栞 さん
 商経学部経営学科 2年 立石 拓実 君
 商経学部経営学科 2年 田口 純也 君
 サービス創造学部サービス創造学科 2年 黒沢 禎富 君

 これらの学生諸君は、はじめになぜ自分がダブル・ディグリーを志すことになったのか、自分は将来何をしたいのか、中国では特に何を学びたいのか、どんな友人を作りたいのか、といった思いを5~6分中国語で話してくれるという、見事なパフォーマンスを見せてくれました。しかし、会場に参加した私を含め多くの日本人はその意味が分からないので、彼らはその後、また数分かけて何を話したか教えてくれた訳です。この壮行会は私の挨拶に始まり、麻生幸学院長の挨拶・乾杯、施敏准教授の挨拶、そして最後は彼らにずっと寄り添って支援し助けてくれていた、日中交流学院副学院長かつ国際教養学部教授の渡辺恭人先生の挨拶でした。

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 中国語は日本人にとって、聞き話すことは最も難しい言語とされていますが、あえてその言語を使い、中国の大学の正課を履修し、両大学の学位を取ろうという壮大な挑戦に取り組む学生諸君の将来に輝かしい栄光あれと祈りたいと思います。

2016年02月15日

瑞穂会学生の表彰式

 2月2日(火)に税理士試験に現役で合格した石井直樹君をはじめ、税理士試験の科目合格をした学生諸君、また昨年の11月に行われた日本商工会議所簿記検定試験第1級に合格した学生諸君を本学として表彰を致しました。中には、石井君を倣って学生時代に税理士試験合格が期待できる学生諸君もおり、彼らの目覚ましい活躍ぶりは大学としても誇りに思っています。

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 以下に輝かしい成果を上げた学生諸君の所属・学年・名前・合格科目を記します。

 大学院 経済学研究科 1年 堀川 一輝 君    簿記論・財務諸表論
 商経学部経営学科   4年 前河原 こんう 君  簿記論
 商経学部商学科    4年 石井 直樹 君    法人税法・国税徴収法
 商経学部商学科    4年 小山田 貴俊 君   財務諸表論
 商経学部商学科    4年 勝田 翔二 君    簿記論
 商経学部商学科    4年 石渕 嵐 君     簿記論
 商経学部商学科    3年 三浦 拓也 君    簿記論
 商経学部経済学科   3年 木村 勇貴 君    簿記論・日商簿記検定試験1級
 大学院 経済学研究科 1年 藤原 理恵 さん   日商簿記検定試験1級
 商経学部商学科    1年 植松 鷹征 君    日商簿記検定試験1級
 商経学部商学科    1年 市川 桃子 さん   日商簿記検定試験1級

 そうした中で石井君のように学生時代に税理士資格を取得した学生は、昨年は日本全国で何万人も学生諸君がいる中で6名であり、千葉商科大学の石井君は本学の学生として、そうした輝かしい成果を上げた若者として本学にとって大変な名誉ある業績を上げてくれました。学長としても心から感謝をしたいと思います。同時に石井君の後に続く学生諸君にも心からの声援を送りたいと思います。

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 石井君は税理士資格をこの若さで獲得したので、この後は何をしたいのかと聞きますと、彼はビジネスに興味があり、特に多くの若い諸君がベンチャー企業を起こして活躍している姿に感銘を受けており、自分は税務あるいは会計といった観点からこうした若い起業家を助けたい、そのために自分で税務会計のコンサルティングの会社を起こしたいという抱負を語ってくれました。

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 本当に青空に思いが抜けていくような素晴らしい青年で、このようなたくましい気概と努力と成果を上げる若い学生諸君が本学で、とりわけ本学の会計教育研究所で修練を積んで育ってくれていることは、本学にとって本当にありがたく名誉なことと思います。こうした学生諸君のますます輝かしい未来をお祈りしたいと思います。

 新しい年になり、皆様も新たな気持ちでお過ごしのことと思います。本学においても新年早々に素晴らしいニュースが届きましたので、皆様にお知らせしたいと思います。

 すでに本学Webサイトのトップページに掲載しておりますが、商経学部商学科4年の石井直樹君が現役での税理士試験合格者という偉業を成し遂げました。

 石井君は、昨年度に行われた第64回税理士試験において「簿記論」「財務諸表論」「消費税法」の3科目に合格、そして今年度の第65回税理士試験において「法人税法」「国税徴収法」の2科目に合格し、見事に合計5科目を合格して税理士試験合格者となりました。

 去る1月13日(水)に石井君を学長室に招き、会計教育研究所の桝岡所長にも同席していただき、税理士試験合格までの話を聴かせてもらいました。

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 石井君は埼玉県にある市立川口高校の商業科出身で、高校時代に日商簿記検定2級を取得したとのことです。勉強自体はそこまで好きではなかったそうですが、数学と簿記は得意科目であり好きな科目でもあったとのことで、高校の先生に日商簿記1級を取りたいということを話したところ、千葉商科大学の瑞穂会を勧められて本学に入学したとのことでした。

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 大学に入学してすぐに石井君は瑞穂会に入ったそうですが、大学の授業時間以上に瑞穂会での時間の方が長かったとのことです。瑞穂会では出される課題も多かったとのことですが、理解するまでとことん勉強したそうです。瑞穂会は、学生同士が互いに切磋琢磨し、居残り勉強までして、まるで体育会の部活のようですが、彼らは単に試験に合格するだけではなく、自分自身にチャレンジしているのかもしれません。

 石井君は大学の授業で学び、瑞穂会で勉強し、ダブルスクールで大原にも通っていたとのことでした。税法の科目については難易度も高めとのことで、そのように勉強をしていかなければ合格が難しいようですが、ダブルスクールできっちりと法律も学べば、税理士試験に合格できるので、ぜひ後輩にも頑張ってほしいとのことでした。

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 瑞穂会は桝岡先生の会計教育研究所でエキスパートの先生方が大変熱を入れて指導をされているのですが、石井君以外の学生も大きな成果を挙げています。石井君は1年生で日商簿記検定1級に受かったそうですが、今年も2人の1年生が日商簿記検定1級に合格し、着実に石井君の後進が育っていることを桝岡先生が嬉しそうに語ってくださいました。

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 石井君は、「将来、若いうちに独立し、自分の事務所をもち、若い起業家の力になりたい。若い起業家は年上の税理士に頼みにくいと思う。自分は若いうちに税理士試験に受かったので、若いうちに税理士として登録することができる。それが自分の強みだと考えている。同じ年代の社長の相談役になれたらよい」と考えているとのことでした。実務経験が重要になってきますが、石井君は税理士法人でアルバイトをしており、現在は社会保険などの勉強もしているとのことでした。

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 今年の3月で石井君は本学を卒業になります。前途洋々たるものですが、3月の卒業までにはまだ時間がありますので、ぜひ旅に出たりして知見を広げ、たくさんのことを吸収してもらいたいと思います。世の中のいろいろなことを見ることはとても重要です。

 石井君の税理士としての今後の活躍を期待したいと思います。石井君、頑張れ!

 人間社会学部の学生諸君が「大学生観光まちづくりコンテスト2015(青森ステージ)」において、青森県知事賞を受賞しました。青森ステージには、35チーム、17大学の合計156名がエントリーし、うち10チームが本選に出場しました。国立大学や有名私立大学が参加する中で、本学の学生諸君は本選に進み、1,2年生のチームながら栄えある青森県知事賞(準優勝)に輝きました。

 去る10月16日(金)に、コンテストの本選に出場した、人間社会学部2年の中野智仁くん、同じく2年の堀合斗くん、そして1年の堀田知里さんの3名が学長室を訪ねてくれました。

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 彼らは、『愛 ひろがり さきほこる 弘前ウエディング』というテーマでコンテストに臨みました。青森県弘前市にある弘前城は400年以上前の天守閣が残る現存天守12城のひとつであり、また津軽藩が12代も続いたということから、その縁起を担ぎ、弘前ウエディングというパッケージを考えたとのことです。

 また、彼らは弘前の有名な特産物であるリンゴにも着目しました。リンゴは成長の過程において、よい果実を得るために花や実の間引きを行います。それらは摘花または摘果と呼ばれるのですが、大体それぞれ8割くらいの花や実を落とすそうです。そのようなことから、リンゴには「選ばれた恋」のような花言葉があるそうですが、そこから恋愛や結婚のパワースポットとして売り出せないかと考えたとのことです。

 中野くんは、「なぜ弘前でやらなければいけないのか」ということを大切にしてウエディングを考えたそうです。彼は実際に弘前の地に足を運んで自転車で周り、自らも弘前のファンとなったとのことですが、ファンになって「このようなところがある」というのをもっと様々な人に紹介したいと思い、家族も連れてきたいと思ったそうです。また、弘前には美味しい食べ物もたくさんあって、中野くんは郷土料理の「貝焼き味噌」がおすすめとのことでした。

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 また堀合くんは、観光客が弘前にただ1度だけ訪れるのではなく、何度もリピーターとして来てくれるような仕組みをつくるということに重点を置いて弘前ウエディングを企画したそうです。弘前城やリンゴ畑の中で写真を撮ったり、伝統工芸品を引き出物に使ったりという弘前ウエディングの定義を彼らなりに考えたとのことです。また、このウエディングには弘前からリンゴの苗木をプレゼントしてもらい、その苗木を植えるというプランも含まれています。

 リンゴは5年くらいで実を結ぶそうですが、5年は結婚してお子さんができたら初めて旅行に行くくらいの年月になります。5年後に弘前ウエディングをしたご夫婦がお子さんと一緒に初めての旅行に来てもらい、そして10年から20年後には、お子さんも大きく成長していますので、同じく大きく成長したリンゴの木からたくさんの実を収穫し、家族でアップルパイなどを一緒につくるというプランです。弘前で結婚し、苗木を植えて帰り、長い人生を掛けてリンゴと付き合うという壮大なストーリーです。

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 また、結婚式は招待状を出したり、結婚の報告をSNSやはがきで情報を拡散したりするので、結構なお金を使います。東北地方では100人~200人くらいの規模の結婚式も多く、参加者が多いと2回転させて行うため、経済効果もあるのではないかと彼らは見込んでいます。
 
 学生の訪問に朝比奈人間社会学部長も同席してくださったのですが、朝比奈学部長からは「るるぶ」や「久留里線プロジェクト」などの1年、2年における学修の積み重ねがここに来て花開いているのではないかというコメントが寄せられました。

 堀田さんはまだ1年生ですが、今回のコンテストに参加をしたことにより、プレゼンの仕方など大変に勉強になったとのことで、今後の「るるぶ」などの発表に活かしていきたいと意気込みを語ってくれました。

 残念ながら私はコンテストの会場には行けなかったため、彼らのプレゼンを映像で見ましたが、本当に素晴らしいプレゼンテーションでした。このコンテストの様子はNHKや民放などでも取り上げられ、本学の学生のプレゼンシーンが放映されました。

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 彼らは着実に学び、成長しています。2014年4月に人間社会学部は開設しましたが、彼らを含めた人間社会学部の学生諸君一人一人が人間社会学部の歴史をつくっています。そして、その背中を見て後進が大きく育っていきます。学生諸君の今後ますますの活躍を期待したいと思います。

 本学のボウリング部が輝かしい戦績を掲げたと聞き、9月18日(金)に主要メンバーと面会する機会を得ましたので、ご紹介したいと思います。

 本学のボウリング部は全日本ナショナルチームのメンバーや、プロボウラーを輩出するなどボウリング界では名だたる大学として知られています。特に今年度はチームとしても、めざましい活躍を遂げており、第54回関東学生春季リーグ戦1部で優勝し、見事3連覇を達成しています。この大会ではチームとしてハイシリーズ、ハイアベレージ賞を獲得したほか、個人では商経学部経営学科2年の川上諒さんがハイゲーム、ハイシリーズ、ハイアベレージ賞を独占する活躍を見せました。また、第53回関東学生選手権大会では、2人チーム戦・5人チーム戦・マスターズ戦の3種目すべて1位となる圧倒的な強さで、関東大学ナンバーワンとなる選手権校に輝きました。さらに、商経学部経営学科4年佐藤貴啓さんは、国内アマチュアボウラーの最高峰の個人戦と位置づけられるNHK杯争奪第49回全日本ボウリング選手権大会で準優勝。また、つい先日は、アジア諸国の若手トップボウラーが集結した大会「U22 1st FUKUOKA SUMMER CUP 2015 SPONSORED BY STORM」で優勝を飾っています。

 そのような素晴らしい戦績を築いている学生諸君は並々ならぬ努力を続けていると思うのですが、強豪となった秘訣やモチベーションの維持などについて、私学長が独占インタビューをしました。

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島田:大会優勝等たいへん見事でした。おめでとうございます。強豪と言われる千葉商科大学のボウリング部として、一人ずつにボウリングに対する思いを伺いたいですね。

佐藤君:先日優勝した「U22 1st FUKUOKA SUMMER CUP 2015 SPONSORED BY STORM」は個人戦でしたが、部員も自分のほか5名が出場しました。部員とともに遠征したことで、彼らの応援が力になりました。

島田:いいですね、部員の応援はやっぱり力になりますよね。全国トップレベルに達するまでの努力もたくさんあったと思うのですけど、皆さん、どういう思いで行っていますか?

佐藤君:入学後、ボウリング部に入部して、当初から部活を作り上げていきたいという気持ちで4年間やってきました。

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木村君:自分は佐藤くんと一緒にボウリングを頑張ろうということで本学に入学しました。
佐藤君とは高校は違いましたが、高校時代に出場した大会で知り合って、良いライバルの関係になり、一緒に頑張ろうと本学に入学しました。これまでもお互いを意識しながら高め合って大会に挑んだのが、良い成績を残せた要因だと思ってます。

川上君:高校時代からボウリングをやっていたのですが、大学に入ってから意識が切り替わり、改めて頑張ろうと思いました。自分は作新学園出身ですので、関東出身の部員とは高校時代から大会でよく会っていました。

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黒木君:自分は山形県出身ですが、ボウリング人口は少なかったので、東京に来てレベルの高さを知りました。ボウリングは精神面を鍛えるスポーツだと思います。もっともっと上をめざして、みんなでレベルを高め合っていきたいと思っています。

今北君:自分は埼玉県出身です。埼玉県はボウリング激戦区で強豪が揃っています。自分が本格的に大会へ出場し始めたのは高校1年からですが、そこから3年間揉まれて、全国的にも全国高校選手権優勝など・・・それなりの結果をだすことができました。高校で2つタイトルを取りました。今は2年ですが、佐藤先輩に声をかけられて、5人チーム戦ということを聞きました。当時はチーム内に2人強い人がいれば優勝できるレベルだと思っていました。実際には2人だけでは優勝できず、チーム戦の難しさを知って、みんなを優勝へ導こうという意気込みが生まれたのですが、怪我やスランプにも悩まされ、なかなか結果が出せず最近やっと調子が戻ってきました。

島田:ボウリングのスランプはどんな感じですか?

今北君:思ったところに投げられなかったり、ストライクを取る道筋やラインが全く見えなくなったりします。

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島田:思ったように投げられなくなるんだね。次は、主将の杉村君、君はどうですか?

杉村君:父親が趣味でボウリングをやっていて、自分は本格的な大会には出たことがありませんでしたが、将来はボウリング部の部活に入りたいと思っていました。

島田:お父様とはよくボウリングに行かれたのですか?

杉村君:はい。父も結構上手かったので...実は今でも負けそうになります。自分は主将を任されていますが、先輩と後輩の代には本格的なボウリング経験者がいますが、自分たちの代は本格的な経験者がいないのが残念です。大きな仕事を任せていただきましたが、それだけではなく、努力してレギュラーにも食い込めるようにという気持ちでやってます。

島田:主将として一番心がけていることはどういうところですか?

杉村君:自分が一番上手いわけではありませんが、そのような中でも気後れせずに意見を言ってチームとして一つになれるように心がけています。レギュラーに欠員が出た際も控えのメンバーでチームを揃えて、千葉商科大は強いというところを見せられるように自分たちも練習を重ねています。

島田:主将の責務は大きいですね。松岡君はどうですか?

松岡君:自分も大学から本格的にボウリングを始めました。これまではアーチェリーをやっていましたが、大学から新しいスポーツを始めたいと思い、興味のあったボウリングに入部しました。

島田:松岡君は目が良いでしょう?

松岡君:アーチェリーをやってたときは良かったですね。

島田:目力がありますよ。

松岡君:ありがとうございます。ボウリングを始めて、全国区の先輩がいっぱいいて、いつも刺激を受けています。

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島田:これだけ強いチームにいれば学ぶことも多いですよね。朱君はどうですか?

朱君:自分は黒木君と高校が一緒でした。高校2年の秋くらいから黒木君の影響を受けて、ボウリングを始めました。今期初めてチーム戦に出させていただいて、先輩の偉大さを感じるとともにまだまだ頼らなくてはいけないなと思いました。

島田:すごく高揚感があったんですね。

朱君:はい。何よりチーム戦が楽しくてしょうがなかったです。

学長:どういうところが楽しいのでしょう?

朱君:みんなで声を掛け合ってアドバイスしたり、逆に自分がどう思ったかを伝えたり...。

島田:チーム戦は時間がかかりますよね?

朱君:長いですね。9時開始で16時終了などです。

島田:体力だけじゃなくてメンタルも大事ですね。チーム戦の時は昼食とかはどうするのでしょう?

朱君:基本的にはまとまって次の試合の話をしながら昼食をとります。それぞれリフレッシュのために個人で分かれて取るときもあります。

島田:非常に精神面が強いよね。齋藤くんはどうでしたか?

齋藤君:自分も大学から始めました。新入生の勧誘がものすごかったので...(笑)、これはやる気のある部活なのかな?と思って入ってみたらレベルの高い人たちがたくさんいました。父がずっとサッカーをやっていましたので、何かしっかり一つのスポーツを決めてやろうと思いました。父からも「やる以上はしっかりやれ」と言っていました。

島田:小山田君はどうですか?

小山田君:大学から始めて、高校まではサッカーをやってました。

学長:サッカーの人は足腰強いですよね。ボウリングも足腰は特に重要ですか?どうやって鍛えていますか?

小山田君:足腰は重要です。フィニッシュのときに投げる瞬間で足腰が弱いとバランスをくずしたりしてしまうので。でも、部としては、陸上トレーニングは特に行っていません。走ることもあまり強制はしていないです。

島田:多くのスポーツでは下半身が大事だと言われているけど、ボウリングも下半身が重要ですか?

小山田君:下半身と体幹がとても重要だと言われています。

島田:そうですか。メンタル面が関わってくるところも含めてゴルフとも似ていますね。女子プロゴルファーは腕力はほとんどないというのだけど、ゴルフ体操というトレーニングで下半身をきたえているのですよ。ボウリングもしなやかさは重要でしょう?

小山田君:そうですね。力が入り過ぎると疲れますし、コントロールもうまくいかないです。

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島田:やはりそうですよね。ところで千葉商科大学とはどんな印象でしょうか?

佐藤君:個人的に大学でトレーニングジムをよく利用させていただいています。雰囲気としても、自分はすごく人見知りですが、明るい学生が多いので、友人もたくさんいます。

島田:大学で一番大切なのは友人で、次は先生、その次は施設ですね。良い友人は一生の宝ですよね。君たちはとても幸せですね。全国から羨望の目を向けられるような人たちで仲間を作っているわけだしね。もっと強化してボウリング部を広めて欲しいと思います。今までも実績はあったけど、本学のボウリングの歴史としては今のチームが一番良いかもしれないね。もっと良いチームになれるように頑張りましょう。日本一になれるよう、11月の大会も応援してます。

ボウリング部一同:「絶対に日本一になる」とブログに書いてください。自分たちにプレッシャーをかけるために。

島田:わかりました。今日はありがとう。みんなに会えて話しが出来てとても良かったです。英語でいうと「I am proud of you(君たちに誇りを感じる)」。みんな素晴らしい仲間ですね。

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 彼らへのインタビューは以上です。彼らと接してたいへん感動しました。皆が同じ方向に向かってチームとしての力を高めているのです。千葉商科大学はボウリングの名門と言われていますが、彼らは先輩が後輩に指導して技術力、精神力、チーム力を高めています。まさに教育の理想形であると感じました。このチーム力をもってさえいえれば、ボウリング部にとって悲願の大学日本一を必ずや成し遂げるでしょう。大変有意義な時間でした。皆様にもぜひ応援をいただきたいと思います。

2015年09月17日

GPAC2015 台北大会

 去る8月23日(日)から29日(土)まで、台湾の台北市において国立政治大学がホストになり、GPAC(Global Partnership of Asian Colleges)2015台北大会が開かれました。その大会にはアジア諸国から6カ国、地域から9大学の学生が参加をしました。学生数そのものは102名ですが、現地のスタッフ等を含めますと140名ほどの大変活発な大会が見事に行われました。

 参加した国と大学は、台湾の国立政治大学、韓国のソウル国立大学、中国の四川省にある経済・経営専門の伝統的な大学である西南財経大学、ベトナムのベトナム国立大学、イスラエルの経営大学です。イスラエルの経営大学はイスラエルのテルアビブにある相当大きなビジネススクールですが、そちらの方々もイスラエルはアジアの一国であると主張をしており、数年前から参加をしています。また、日本からは千葉商科大学、慶應義塾大学、早稲田大学、沖縄の名桜大学の学生諸君が参加をしました。

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 約1週間という期間ですが、学生諸君は現地に到着をして、お互いに友達になり、一緒に観光地のツアーをしたり、スポーツをしたり、本当に仲良くなってから、26日(水)と27日(木)の2日間にわたり、かなり密度の高い討論会を行いました。この討論会は大きく分けると2つに分かれています。1つは論文発表プレゼン大会と称していますが、これは参加国の大学の学生諸君が大会までに各々のやり方で勉強を進めてきて、その勉強の成果を持ち寄ります。25日(火)に多国籍チームを編成し、そこで数カ国の学生諸君が今まで自分が勉強してきたものを提出しますが、これはとても大変なことです。5つの大きなテーマに括ってしまうため、各国の各大学がやってきたものを一度まな板の上に乗せて、それを皆でおじやを作って再編成します。この過程に本学の学生も参加をしていますが、これは大変な議論になります。世論としての喧喧諤諤の議論になりますが、年を重ねるごとに確実に本学の学生は実力を増しており、多国籍で議論をする中で、自分の研究してきた内容を入れ込んでいきます。相当程度、頑張りました。

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 今回のテーマは「International Trade」「International Finance」「Population and Labor Economics」「Business Administration」「Tourism Economics」という5つになります。これらに参加をし、かなり見事な研究発表をしました。参加している各国の大学の教授たちはチームを作り、これらの中間発表を一日中聞きます。そして、午前に発表してもらい、午後には彼らがそれをintegrateし、材料は種々雑多ですが、プレゼンをする時はあたかも前からプログラムがあったかのような、かなり見事なプレゼンをします。この時にプレゼンの得意な子、分析が得意な子、データを集めることが得意な子、それぞれ得意手を使ってチームを作って進めていきます。これは恐らく学生にとってとても良い勉強になっていたと思います。

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 このプレゼン大会の総合テーマは「Prospects for Economic Integration in Asia」、アジアの経済の統合の展望という大きなテーマです。この論文発表の中で、「Business Administration」について、本学の栗山くん、森崎くん、小野くん、竹田くんが皆の前で発表をしました。「Population and Labor Economics」では、澤田くん、フスレくん、須田くん、藤ヶ崎くんが発表しましたが、これはかなりのもので全体の6カ国9大学の学生諸君の中で1割ぐらいの比重を占めていました。これは大変なプレゼンです。実は大部分の学生諸君は皆の前で発表するチャンスがありません。相当頑張ったということです。

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 2日目には、数年前から採用されている新しいやり方で「Case Competition」と言いますが、実は組織をした多様な政治大学の先生たちが思いを凝らして、結構難しいテーマを1週間ぐらい前に提案をしてきます。それを各国の学生諸君がクイズと言っていますが、そのテーマに沿って世界中からデータをかき集めて分析し、プレゼンをして、解決策はどのようにするのかということを発表します。そこに本学の学生もばらばらに組み込まれて参加をし、次の4つのテーマが提起されました。

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 最初のテーマは「Sustainable Tourism」ですが、持続可能性がある旅行産業をどう育てるかというテーマです。日本の学生諸君はこれに関わるものとして、実は沖縄の学生がとても頑張りました。沖縄には野球のチームが来ているので、観光が発展するのかという個別テーマを持っていたのですが、世界のテーマの中で組み込まないとならないため、とても大変です。この世界のテーマについてプレゼンをするという時に、一番大きな問題は観光産業を発展させるのと地球環境を保全することとのバランスをどのように取るかという、そこの解決策を出すというような論点で最後は闘われたのですが、本学の商経学部3年の森崎良平くんがそのようなチームに入ってプレゼンをし、そして何と賞を取りました。

 2番目のテーマは「Family Business」です。今、世界に数え切れないほどの企業がありますが、実はざくっと見ると半分ぐらいが家族企業になります。例えば韓国のチェボルという財閥は皆、家族企業です。サムスンもそうですが、多くの中小企業のほとんどは、家族経営になります。イタリアの非常に古い企業も家族経営が多いのです。日本も同様で、実は世界各国がそのようになっているのです。家族経営にメリットがあるのかないのかという議論でしたが、これはなかなか面白い議論をしました。

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 3番目は「Sweatshop Movement」というテーマです。開発途上の特にアジアの諸国は低賃金労働をとても搾取されています。特に児童労働、バングラデシュではそのような象徴となっています。実はヨーロッパの企業がやってきて、ヨーロッパのかなりのブランドメーカーがアジアの極端な低賃金の労働者を使い、儲けているのです。それはけしからんという議論がもちろん世界であり、どうすればそれをストップさせられるのか、企業は全部資本の論理で動いていますから、労働規制がなく、安い賃金であれば世界中どこへでも行きます。あの一流企業がというブランドがそのようなところへ行くのです。それは非常に安い賃金のため、利益はとても高く、その経済主義は止められません。止めるにはどうしたら良いかというと、国境を越えていますので法律で規制はできません。そういうことをして儲けている企業の名前を世界で公表し、消費者が反対運動をして買わないようにするということはできないかというような提案が解決策の一つとして提案されました。結構難しく、いくつかのチームがそのような議論をして競争をしましたが、何とこのテーマの中で、国際教養学部1年生の平澤佳奈子さんがそのチームに入って賞を取っています。

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 最後のテーマは「Stock Markets Fluctuations」、つまり株式市場が激動していることです。まさにこれは8月の末に上海の資本市場が激落してしまい4割減ったため物凄く政府が介入し、小康状態になりましたが、実は8月26日(水)にさらに激落をしました。その情報が最新情報として入っている中で、いくつかの編成されたチームで議論をしたため、全員目が皿になって聞いており、大変面白かったです。なぜこのようなことが起きるのか、中国政府がやっていることは適切であるか否かなど、中国の専門の大学の人も来ている中で、大変面白かったです。そこで商経学部3年の白石竜輔くんの所属するチームが賞を取っています。

 私は最前列で審査員をしており、最初から見ていましたが、本学の学生諸君は参加するごとにだんだんレベルが上がっていることに涙が出るほど感動しました。本学の学生諸君は見事にやっていると思いました。本学の中でもう少し多くの先生がこのようなことを見てくれると良いなと思いました。高橋百合子先生が学生諸君の英語のレベルを引き上げるために、それは本当に涙ぐましい努力をなされ、優しく厳しく育ててくれた結果がここに出ています。

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 ここに参加をしている国立政治大学やソウル国立大学は世界でトップクラスの大学ですから、日本の大学よりだいぶレベルが高いため、そのような中で千葉商大の学生諸君が入り交じって活躍して成果を出しているということは、大変なことだと思います。そして、終わるとタレントショーというものをやりますが、ここでも本学の学生は大活躍をしていまして、本学の国際化は見事に進んでいるという印象を持ちました。

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 この度、立信会計学院からLIU FUYAO学部長・ZHOU HUA先生・ZHOU JIEQIANさん(学務助手)の3名の方が千葉商科大学を表敬訪問してくださいました。ご案内のように上海立信会計学院と千葉商科大学は姉妹校であり、双方とも87年の歴史を誇り、会計をはじめビジネス教育に優れた大学で大変仲のよい大学です。特に2年前からはダブル・ディグリーといって、日中双方の大学の学生諸君が互いにできるだけ共通化をはかったカリキュラムで4年間勉強をすることで、卒業と同時に両大学の卒業学位を取得できる仕組みを開始しました。
 現在ダブル・ディグリープログラムに参加している本学の2年次の学生は、3年生になると1年間立信会計学院で学び単位を取得し、4年を終えると両大学の卒業資格を取得することになります。立信会計学院は千葉商科大学より1年早くこのプログラムを始める予定でしたが、様々な事情によってやや遅れています。

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 その上海立信会計学院からLIU学部長、ZHOU先生、ZHOUさんの3名が訪れてくれました。LIU学部長は13年前にも千葉商科大学を訪ねられ、しばらく本学に滞在してくださった経験がおありですが、ZHOU先生は今回が初めての日本訪問です。ZHOUさんは実は千葉商科大学の卒業生で、宮崎緑先生のかつてのゼミ生でありました。大変優秀な学生で千葉商科大学が本来教えたいことをもっともよく吸収した学生ではないかと評価されております。そのZHOUさんが立信会計学院の学務助手になられたことは、両大学にとって大変有意義なことと思います。ひとつの例をいいますと、今年4月に新設された国際教養学部の学生諸君が入学式の直後に上海に渡り、立信会計学院の先生方に大変お世話になりました。そのプログラムを現場でしっかり支えてくれたのが、ZHOUさんでした。

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 訪問された際の昼食会には、このお三方に本学の宮崎緑国際教養学部長、施敏准教授と私が加わって和気あいあいと共通の話題に花が咲きました。特に、立信会計学院の前学長である唐学長が両大学の交流に多大な貢献をしてくださった話題で盛り上がりました。
 実は私が1年半前に上海の千葉商科大学の卒業生の家にホームステイをさせていただき、中国語の実地体験をしたことがあります。その時に唐学長が、私がたまたま誕生日だったので、誕生会を催してくださいました。その誕生会は4時間にわたって行われましたが、4時間中国語で苦闘するのはいささか長すぎるので、4つほどのスピーチを必死に私なりの間違いだらけの中国語で書いて読み上げることで、1時間くらいの時間を稼ぎました。その4つのスピーチのうちの一つが、「両国の関係について」というスピーチで、その中で「来年度は国際教養学部という新しい学部ができるので、ぜひよろしくお願いしたい」と述べました。唐学長は1年前には中国語をかたことも話せなかった私が、間違いだらけの中国語でも必死に話そうとしているのを高く評価され、「その学部ができたら全力で応援する」と言ってくださいました。そしてその約束を守られたのです。

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 唐学長は、今年4月に国際教養学部が立信会計学院を訪ねた時に上海市で重要な会議が開催され、本来であればそこに出席する義務がおありでしたが、「日本の島田学長との約束だ」ということで、立信会計学院に残り本学の学生諸君のための懇親会を開催してくださったそうです。この話は立信会計学院では有名な話で、本学にも伝えられましたが、そうした話題に大いに花が咲きました。

 また、昼食会の中でLIU学部長が「島田学長はなぜ中国語を勉強するのですか」と聞かれました。私は「千葉商科大学の学生はこれから世界最大の大国になる中国が隣にあり、その国の言葉を話す必要があります。中国の若者はすでに百万人近くが日中の通訳をできますが、日本人で日中の通訳をできる人は1万人もいません。これから日本の若い人はもっと中国語を学ぶ必要があります。しかし私は、自分ができないことを学生に強要することは本意ではないので、71才になって中国語を勉強しようと思ったのです」と答えました。
 そして一昨年の春の入学式では祝辞を全部中国語で話しました。しかしそれは歌を覚えるようなもので、本当に話すことも読むこともできないので、実際に中国語を使う能力を身につけるために、施敏先生に上海にホームスティをさせてもらいたいとお願いして、今日まで少しづつ頑張っていると申し上げました。中国の先生は、それは大変なことで大いに頑張ってくださいと言われました。

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 食事後、3先生を私の学長室にお招きし、私が書いた絵の前で皆さんで何枚か写真をとりました。そして、最後にいろいろと懇談をしました。懇談の中で宮崎学部長が、「今、千葉商科大学の学生と上海立信会計学院の学生は、ダブル・ディグリーを通じて、同じ軸で結ばれており、その軸から世界を考えるということが可能になりました。そうした両国の関係が、これから世界に大きく貢献するはずです。これらの学生にとってはこの2つの大学は同じ母校であり、これこそがこれからの世界のひとつのモデルになると信じます」と抱負を述べられました。

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 LIU学部長は「立信会計学院の学生がすでに百数十人もが千葉商科大学に留学し、立派に学業を修めて世の中に貢献しているのでこれらの学生にとっては、千葉商科大学は立信会計学院以上の母校になっていると思います。次に私どもがしなくてはいけないのは、立信から千葉商科大学に留学し、両校の学位をとるというダブル・ディグリーを双方向で実現することです」と応じました。これに対して宮崎学部長は、「両校はこれまで学部学生レベルの交流を進めてきましたが、これからは研究者や教員の交流、そして学問研究とならんで教授法の研究や千葉商科大学が日本で最も進んでいるといわれているアクティブラーニングなどを相互に研究したいと思います」と抱負を述べました。

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 そのあとに私は、「日中の民間交流はこのようにあたたかく好意的に行われているけれども、政治の問題では大きなギャップがあると思います」と言いました。中国の政治指導者が日本は歴史認識がない、歴史認識がない国は将来がないと、批判をしていますが、それは中国では江沢民主席の時代に反日教育を国家的に進めたために、戦前の日中関係について相当過大なイメージを多くの中国人は持っていると思われます。これに対して日本側は私のように70代の世代、すなわち戦後初めての教育を受けた世代以降、3世代にわたって戦前の日中関係について認識というような高度な話ではなく、事実そのものを知らない状態があり、この日中の情報と知識の非対称性は世界にとって異様なアンバランスになっていることが残念だと伝えました。そこで私はまったくの門外漢ですが、何ヶ月もかけて1894年から1945年までの日中関係史を詳しくまとめ講義メモをつくりました。それは日本人として少なくともこれくらいの事実は知っておかなくてはならないという思いで作ったものです。「それをこの秋、国際教養学部で4回の特別講義したいと考えています」と述べました。LIU学部長もZHOU先生もZHOUさんも大変その問題に興味を示されました。私が、「日清戦争で中国が負けてから日本を憎むどころか日本に学べという時代が10年ほど続いた時期があります」と申し上げると、LIU学部長はまさにそのとおりで、その時代に中国で革命を起こした孫文や蒋介石が日本に学んだのですねと答えました。

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私は日中の人々が同じ事実に基づいて、対等に議論することの重要性を改めて確認しました。そこで私の書いた日本語の長いペーパーをZHOUさんに送るので、ぜひ中国で日本語がわかる方々の間にこれを伝えてもらいたいと言いました。中国の先生方は喜んでそれをしたいと、日本の文化人である学長がそこまで日中関係のことを考えてくれていることは大変頼もしいと、お互いによい両国関係、よい世界を築こうと約束して別れました。

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