私は最近、かなり一生懸命絵を描いています。今回はそのことについて少しお話してみたいと思います。
昨年の10月に銀座のシャネルの本店で、4階のホールを借り切って「島田晴雄絵画展」という個展を開かせてもらいました。個展には25点ほど展示しました。しかし、そのために60点ほどの絵を描きました。絵は割と評判がよく、何千人かの人たちが訪ねてくださいました。8日間の会期で個展をしましたが、毎日異なったグループのお客様をお招きし、政治家のグループでは小泉前総理、福田先生、竹中平蔵先生をはじめ多くの方々、各国大使、産業界の皆さん、昔のクラスメイト、近所の人、私が大切にしている経営者仲間の島田塾の百数十人のメンバーの方々、沖縄や北海道あるいは福島の方、地域の方々など一生のうちに会いたいと思っていた方々、ほとんど来てくださったのではないかと思います。素晴らしい展覧会を開かせていただきました。

なぜこのようなことになったのかといいますと、シャネルジャパンのリシャール・コラスという社長さんと私の家内とでヨーロッパを一緒に旅をした時に、ボルドーのシャネルが所有しているシャトーでその話になったわけです。リシャール・コラスという社長さんは、日本文化にも大変明るくて、シャネルジャパンを今日その世界のトップ企業に押し上げた見事な経営者ですが、同時に大変文化に造詣が深く、日本の「紅」や「藍」の研究をして、最近は本人は小説家になったと言って、本を次々に書くというような人です。その人が、私が小さい時に絵を描いていたということを私から聞いて、非常に興味を持って、ぜひそれを再開するようにと強く勧めました。

私は5歳から7歳の頃、後に世界的に有名になった岡田謙三という画家のもとに通って、絵を描いていました。岡田謙三先生はアメリカで非常に有名になりましたが、親友に藤田嗣治という画伯がおり、藤田先生はパリで非常に有名になった方です。戦後の日本を代表する国際的なアーティストと言えると思いますが、その人がまだそれほど有名でなかった時代に、私が育った東京の自由が丘に先生が住んでおられたので、私の母親が無理に頼み込んで、絵を描かせていただくことになったわけです。先生は当時、中年の生徒を個人的に何人か集めて絵を教えておられましたが、そこにいきなり5歳児がまじって、そのモチーフは驚くなかれ、ヌードを毎週描いていたという、そのような経験がありました。
天才的な先生のもとで勉強したお陰で私もたぶん力がついたのでしょう。子供の写生大会で次々と優勝して、割と有名になったために、当時世界でグラフィック雑誌として、圧倒的な部数を誇っていたアメリカの「LIFE」誌が取材に来ました。そして1950年の1月23日号アメリカ版に、私のことを報道しました。同じ号に、中国の建国を果たした毛沢東の記事が出ているというのも、大変歴史的な事実です。

そのようなことを知ったコラス社長が、当時計画していた銀座の本店が完成した折りに、ぜひそこで個展をするようにと強くボルドーで勧めてくれました。ただ、絵をもう50年以上も描いていないので、絵の具の扱いも忘れてしまっていました。画想を考えようと思っても、なかなか画想が浮かんできません。とにかく毎日小さなスケッチブックを鞄に忍ばせて、一生懸命画想を考えるという生活が続きました。
2年目に入ると割と自由に発想が出てくるようになり、3年目になると、何者かに憑かれたように次々と発想が浮かび、100号級の大きな絵に思い切り自分の思いをぶつけることができるようになりました。シャネルの個展の数ヶ月前に何枚も描きましたが、それはまるで自分でないかのような不思議な感覚でした。そして10月に大きな展覧会が催され、ほとんどの絵が売れてしまうという、大変な幸運に恵まれました。

その後も絵を描いてくれという人がおり、また自分でも描きたいと思って、何枚かの絵を描きました。この夏は特に熱心に数日間絵を描きましたが、ようやく皆さんから頼まれた絵が完成して、今度は誰にも頼まれない自分のための絵を描こうと思っています。その絵のうちの何枚かは千葉商科大学の学長室に飾ろうと思っています。今から半年かかるか、十ヶ月かかるかわかりませんが、割と大きな絵を学長室の壁に何枚か掲げようと思いますので、どうぞ期待していてください。私の絵に興味を持つ諸君は学生さんも大歓迎ですので、学長室に足を運んでもらいたいと思います。

皆さんはどんな趣味を持っていますか?小さい時から色々な趣味を持つということは、人生を楽しくします。大いに色々なことをして、明るい人生をチャレンジしましょう。
なお、シャネルの個展のために描いた絵はこちらでご覧になれます。
http://www.shimada-juku.jp/painting_exhibition/
皆さんぜひ見てください。
コメント (3)
大変ご無沙汰しております。ゼミ23期の白鳥です。
先生の個展はとても興味があったのですが、その時はNYに駐在していたので足を運ぶことが出来ませんでした。
そしてこのブログから古典の絵画集を拝見させていただき、そのやさしい色使いに感銘を受け思わずコメントしてしまった次第です。
個人的に印象に残ったのは氷湖、木漏れ陽、宇宙の始まり、夕映えです。次回また個展を開かれる際は絶対足を運ばせて頂きます。
突然の書き込み失礼致しました。
投稿者: 23期 白鳥悟嗣 | 2007年9月23日 15:35
日時: 2007年9月23日 15:35
コラスさんの著作を読んで、島田さんの作品に興味を持ちました。ホームページを拝見させて頂き、実物が見たいと思っております。私は絵画モデルをしています。絵には魂が宿ります。もしまた個展がございましたら、ご案内いただけたら幸いです。よろしくお願いします。
投稿者: 荒井伽羅 | 2007年11月20日 10:45
日時: 2007年11月20日 10:45
島田です。
荒井さん、学長ブログにコメントありがとう。
「絵には魂が宿る。」まさにそのとおりだと思います。
今度また個展の機会があれば、ぜひご案内します。
投稿者: haruo | 2007年11月21日 16:45
日時: 2007年11月21日 16:45