2009年6月アーカイブ

 去る6月14日に、2009年度になって初めてのオープンキャンパスが開催されました。

 午前9時30分から多くの高校生諸君や保護者の方が千葉商科大学のキャンパスに参集され、10時30分からの学長講話を皮切りに多様なプログラムが展開されました。

 6/14オープンキャンパス01

 私は学長講話で、千葉商科大学は若い学生諸君がこれから最高の人生を送ることが出来るよう精一杯お手伝いをしたいということを申し上げました。そしてまた、どのような質問でも遠慮なくしていただきたいし、このオープンキャンパスの後でもWebなどを通じて、どのような質問でもお受けすると申し上げました。

 学長講話に続いて、商経学部、政策情報学部、サービス創造学部の学部紹介がそれぞれ行われ、その後に3つの学部についてそれぞれ3つずつの体験授業が行われました。同時に学生諸君は学内2箇所のカフェテリアで学食の体験をし、また1号館1階の学生ラウンジで商経学部、政策情報学部、サービス創造学部についての個別相談、さらにはデジタルスタジオなどのキャンパスツアー、その他の施設の見学など盛りだくさんの体験をされました。

6/14オープンキャンパス02

 まだシーズンが早いこともありましたが、今回は472人の高校生諸君と65人の保護者の方が参加されました。オープンキャンパスに参加してくださった方々は早い時期から将来のことを真剣に考えておられ、大変真剣なやりがいのあるオープンキャンパスでした。今回のオープンキャンパスに参加された方々にはこれから毎月1日に発行されるニューズレターがお手元に届くことになると思いますし、この学長ブログに質問やコメントなどをいただければ、学長の私がお答えをするつもりでおります。

6/14オープンキャンパス03

 どうぞ皆様、千葉商科大学を隅々までご覧になり、ぜひ千葉商科大学を社会人への楽しく素晴らしい準備過程として選択されることをお勧めします。

 6月11日、新宿の京王プラザホテルの会議室で日本フィルハーモニー交響楽団の評議委員会と理事会の合同会議が開催され、その席でこれまで交響楽団の財団の理事長を務めておられた田邊氏が退任の意向を発表され、あわせて私、島田晴雄を後任の理事長として強く推薦したいと提案があり、全会一致で私が次の理事長に就任することが合意されました。

 私にとってこれは完全なボランティアの仕事ですが、日本の文化の発展のためにその重要な一翼を担う音楽、とりわけ人類の貴重な資産ともいえるクラシック音楽を守り、解釈し発展させている交響楽団のお手伝いをすることは意義があることと思って、お引き受けをした次第です。

 日本フィルハーモニー交響楽団は、日本に現在29ある交響楽団の中でも最も古い歴史を持ち、伝統のある交響楽団です。現在90名近い楽団員を擁し、ロシアから日本に赴任しているラザレフ氏のような世界的な指揮者をはじめ、優れた指揮者陣や演奏家たちを組織して、定期演奏会や様々な特別企画演奏会を全国各地で提供している楽団です。 
 
 そのレパートリーは大変広く、また深く、日本を代表する世界的な交響楽団と言えると思います。しかし、私のような門外漢で外から楽団の活動を拝見している者からすると、いくつかの問題があるように思います。それは音楽家たちがあれほどよく習練し、見事な演奏をするアーティスト達であるにもかかわらず、その給料が大変低いことです。

 また現在、電子技術が進んで、例えば携帯電話の着メロなどのように私たちの生活には電子音楽が膨大な量で行き交っていますが、このオーケストラのように生きた人間が目の前で演奏し、それを直接観ながら音を楽しむという生の音楽の価値が、社会であまり正当に理解されていないのではないかと思われることです。生の音楽は指揮者や演奏家の考え方やその時の思いや体調一つによっても変わります。また、演奏会場で聴いている聴衆の目に見えない反応が演奏に影響します。

 つまり本当に生ものの生きた世界なのです。その生きた世界の醍醐味を味わうことの素晴らしさを知っている人たちは、世の中ではまだ少数派のようです。人類の持つこれだけの文化の価値を十分に私どもが共有していないということはまことに残念なことです。この生の音楽を身近で味わうことが、私どもの精神性にとっても活力にとっても大変大きな効果を持つ可能性があるということが、多くの人々に必ずしも共有されていないことが残念です。

 理事長としてこの生の音楽の持つ価値を世の中に少しでも広め理解していただき、その結果として演奏家たちが演奏に専念し、素晴らしい芸術を繰り広げてくれることができるような環境づくりのために、多少のお手伝いをしたいと思っている次第です。 

 6月10日に、これまで本学と株式会社ウェルシィが進めてきました地下水膜ろ過システムの完成をふまえてオープニングセレモニーが行われました。

地下水膜ろ過システムの導入01

 地下水膜ろ過システムというのは、ウェルシィ株式会社が福田章一代表取締役社長のリーダシップの下で長い期間をかけて研究開発をしてきたシステムです。地下から水を汲み上げ、それを十分に質の高い飲料水として使う仕組みです。この地下水をこのようなかたちで利用するということはいくつものメリットがあります。

 私ども学校や企業、そして病院も通常は地方自治体の提供する上水道に依存しています。例えば地震などの災害があると水道の供給システムが分断されて、復旧するのにかなり時間がかかることが多いのです。阪神大震災の時には、水道の供給システムがズタズタになり、復旧するのに1~2ヶ月くらいかかったといわれています。そのような時に、自分の土地の真下から地下水を汲み上げて浄化するシステムを持っていると安全に安心して水を手に入れることができます。このようなシステムは電気が主な動力で稼働しますが、電気はどこの被災地でもすぐに復旧しますので、そのような意味で2元システムを持つということは、安全・安心面で有益です。

地下水膜ろ過システムの導入02

 また私どもは水道水をそれなりのコストを払って購入していますが、この地下水は自分の水ですから、そのような意味での購入費用がかからず何年か続けて活用していると相当な費用節約効果になります。

 エコロジーの面からも大変なメリットがあります。地下水は大体温度が一定です。従って夏には地下水は冷却した水として使われますし、冬には地下水暖房という機能を果たすことができます。そのような意味で、極めて省エネでかつエコロジカルなメリットを持った仕組みをウェルシィ株式会社の協力を得て、本キャンパス内に設置しました。

 ウェルシィ株式会社の福田社長は四国の出身で、1歳の時に母親を失い、親戚の家に引き取られて中卒で仕事に就くという大変苦労された人生を歩んでこられました。その後、自衛隊に入隊しましたが、そこで学んだ電気知識を活用して電気工事店を開きました。そして、そのうちに水の重要性に気が付いて長い年月をかけて地下水の浄化システムを完成されました。

 福田社長によると、今の日本の地下水は綺麗な所ばかりではなく、相当汚濁している地下水が多いとのことですが、最も汚濁した地下水でも見事に最も純化された水にすることができるシステムをウェルシィ株式会社が開発したわけです。福田社長は、日本の安全のためにも全国で2,000箇所くらいはこういうシステムを稼働する必要があり、災害の時にでも自転車に乗ってそこまでたどり着くことができるという安全列島を構築することも夢に描いておられるようです。

地下水膜ろ過システムの導入03

 全国ですでに数百箇所ほどこのようなシステムが稼働しております。このシステムはレンタルなので大きな資本コストがかかりません。そして長期的に活用することで、お互いにメリットを得ることができます。この浄化システムには、中国などが大変強い関心を示しており、福田社長は現在、世界中を飛び回って水問題に直面している世界の人々を救おうと大活躍中です。

 千葉商科大学にそのシステムが導入されたことは、大変に喜ばしいことと思います。大いに安全、安心、エコ、健康のために活用していきたいと思います。

 6月6日の午後に、会計ファイナンス研究科において学長特別講義が行われました。今年度は会計ファイナンス研究科の入学者が79名となって大変活気が出てきましたが、武見浩充研究科長の提案により、ともすると専門化にとらわれて視野が狭くなりがちな会計ファイナンス研究科の皆様に時々視野を広げてもらうような講義を聴かせたいという意図から、この講義が企画されました。

会計ファイナンス研究科学長特別講義01

 私は経済学者として、また政府の政策アドバイザーとしての背景もあるので、現在の経済をどのように見るか、そしてこれからの経済をどのように考えていったらよいのかということについて皆様に幅広くお話しをしました。

会計ファイナンス研究科学長特別講義02

 今の景気動向はどのような状況にあるのか。そもそも今回の世界大不況の原因になったサブプライムローン問題、そしてその背景とは何であったのか。実態経済に大きな影響が出ていますが、どのような影響が出ており、どのような回復の兆しが感じられるのか。そして回復するときにはこれまでと同じ経済には戻らず、新しい"風景"が描かれることになること。その最大の要因がパクス・アメリカーナの変質であり、またこれからの世界や日本の経済をリードするメガトレンドが健康サービスや環境対応や太陽エネルギーになることなど広い観点から皆様にお話しをしました。

会計ファイナンス研究科学長特別講義03

 また、学長特別講義の後、本館7階で学生諸君の主催による懇親会があり、和気藹々とした楽しい時間を皆様と一緒に過ごしました。

 6月6日の午後、本学の大学院の博士課程に学ぶ皆様や、その方々を指導される立場の教授の方々に一堂に会していただき、私から博士論文の書き方について心がけておくべき重要なポイントをいくつかお話させていただきました。

博士論文の方法論_01

 第一に、博士論文は人類の知識の蓄積に新たな1ページを付け加えるという役割を担っている作業で、必然的に世界的な知識への貢献でなくてはならないということです。

 第二に、博士論文は追試・検証可能なかたちで記述されなくてはいけないということです。人がある文章を書き、あるいは意見を述べる時には必ず根拠にしたり影響を受けたりした文章や情報があるはずです。追試可能ということは、人が影響を受けたり根拠にしたりしたものは何かということについて、正確にそれを注のかたちで標記しなくてはいけないということです。その注が完全に付けられていれば、注をたどって博士論文に書かれているメッセージを再検証することができます。そのことが学問の蓄積を可能にすることでもあると、追試可能性(Replicability)を強調しました。

博士論文の方法論_02

 第三に、博士論文のテーマを決定する重要性について強調しました。博士論文はどのような分野で、どのようなテーマで研究が成立するかどうかを決める重要な要素になります。これまでの重要な分野の中で、比較的知識の蓄積の乏しいポイントを選んで博士論文のテーマを決めることが論文として成立しやすいことになります。そのためにはその分野や領域の知的蓄積を十分に渉猟し、熟知しておく必要があります。別の言い方をすれば、徹底的な文献サーベイをしておく必要があります。その文献サーベイを十分にしたうえで、初めて適切なテーマを選ぶことができるのです。テーマを決められる時には、論文作業の8割が終わっているともいわれます。

 以上の3点が博士論文を書くために最も重要な要件であることを強調させていただきました。また、私の話の後で皆様からいろいろと質疑があり有益なディスカッションをすることができました。

博士論文の方法論_03

 政策研究科委員会ではそうした博士論文を書くための方法論について、使いやすい統一的なマニュアルを作る必要があるのではないかと感じています。この問題については政策研究科委員会で大いに検討していきたいと思っています。

 このブログでも何度か報告しましたが、先の福田政権の時に福田総理の熱心なリーダーシップのもとで消費者庁をつくろうという準備が開始されました。

 私はこの消費者行政推進会議の委員として、福田総理を囲んで10回程度、官邸での議論に参加してきました。福田総理が昨年9月に辞められる直前に、この消費者庁設置法案が閣議決定され、麻生政権にその実現が委ねられました。その後、国会の場で与野党がそれぞれ委員会をつくり、消費者庁設置法案について熱心な討議を続けてきました。

 当初、もっと早く結論が出るのではないかと期待されていましたが、消費者の利益を守り増進しなくてはいけないという国民的観点については与野党とも基本的には共通しているなかで、民主党には消費者委員という別の考え方を強く押す人々がおり、細部の調整にかかるための議論にいろいろと曲折し、かなりの時間が掛かりました。しかし、このたびようやく設置法案が国会において超党派で可決をされ、消費者庁がこの秋には実際に設立される見通しが立ちました。

 6月4日の夕方、消費者庁の設立に関わった福田元総理、また現消費者庁担当の野田聖子議員をはじめ、与野党の関係国会議員の皆様、消費者団体や日弁連の消費者問題に関わる弁護士の皆様、消費者問題で被害を受けた家族の方々、そして私ども推進委員会の委員など200人ほどの方が麻生総理大臣の呼びかけで官邸に招かれ、首相による消費者庁設立記念の懇談会が賑やかに行われました。

 その場で麻生総理は「出来れば今年の9月には具体的に消費者庁を実現したい。場所も霞が関のよいところに求めたいし、いろいろな準備も今行っているところだ」と強い決意を表明されました。

 消費者庁は小さく産んで大きく育てると言われていますが、すでに二百数十人の職員を擁して、30本ほどのこれまで各省庁が担当していた基本法の管轄をするという相当間口の広い役所としてスタートすることになります。しかもこれは、中央は司令塔の役割であって、全国に展開する消費者センターなどのネットワークを十分に機能させなくてはいけないので、消費者庁がその期待される役割を果たし消費者の利益を守り増進させるという成果をあげるためにはまだ多くの課題が山積しています。

 しかしともあれ、国民の目線から各省庁の縦割りに横串を刺すかたちで消費者庁が誕生したということは、日本の歴史を変えるともいえる大きな制度改革であり、大いに評価すべきことであると思います。消費者庁の設立に関わった一人として、ひとまず大きな山を超えたという思いがします。

 このたびの春の叙勲で、本学の原田嘉中理事長が旭日中綬章を受章されました。

原田嘉中理事長の受章を祝う会01

 原田理事長は半世紀にわたり、本学園の教育研究環境の充実や発展に努められ、学外では日本私立大学協会副会長や財団法人私立大学退職金財団理事長をはじめ数々の公職を歴任されるなど、我が国の高等教育の発展と私学振興に尽力した功績が認められて、今回の受章となりました。

 原田理事長のご受章は、私ども本学関係者一同にとって大変嬉しく、かつ名誉なことであり、ぜひそれをお祝いさせていただきたいと原田理事長にお願いをいたしました。しかし原田理事長は、これは理事長個人の事ではなく学園の関係者全体が受章したものと受けとめており、そのような晴れがましいことはお受けする気持ちはないと強く固辞され続けました。

原田嘉中理事長の受章を祝う会02

 しかし、多くの関係者はやはりお祝いをしたい気持ちであること申し上げ、ようやく6月3日の夕方、原田理事長の多少の空いた時間にお祝い会を設定させていただくことになりました。私から本学の教員、職員、理事、評議員等の方々にお声を掛けさせていただきましたところ、140人近くの方がご参加の意向を示されました。

原田嘉中理事長の受章を祝う会03

 当日は本館7階の大会議室は皆様の温かいお祝いの心で包まれ、大変和やかで素晴らしい内輪のインフォーマルなお祝い会となりました。まず本学理事でいらっしゃる千葉光行市川市長の代理としてご出席くださった市川市副市長の土屋光博様からご挨拶をいただき、その後、教員、職員、高等学校等を代表して、お一人ずつ簡潔にご祝辞をいただき、また加藤名誉学長も交通混雑をおして駆けつけてくださり、ユーモアに溢れるご祝辞をくださって、お祝い会は和やかなうちに終了しました。

原田嘉中理事長の受章を祝う会04

 最後に理事長が大変遠慮がちに、しかし心を込めたご挨拶をされ、原田理事長のお人柄が滲み出て、大変和やかな素晴らしいひとときとなりました。

原田嘉中理事長の受章を祝う会05

 原田理事長がこれからもご健康で益々ご活躍されることを心からお祈りしたいと思います。

 6月3日の午後、第3回CUCアライアンス企業フォーラムが開催されました。アライアンス企業フォーラムとは、千葉商科大学の学生の採用に興味を持ってくださる数百の企業に声を掛けて、その代表者の方々にお集まりいただき、学生諸君と密接に情報共有をしたり、就職の手続きに入ったりするための集まりです。

 ご多忙の中、今回は100社ほどの企業の代表者が市川キャンパスまでお越しくださいました。800人を超える学生諸君が参加し、大変熱気に溢れるアライアンス企業フォーラムとなりました。

第3回CUCアライアンス企業フォーラム01

第3回CUCアライアンス企業フォーラム02

 今回は、特に各企業が1号館を中心にブースを設けて個別に学生諸君と面接や相談をしてくださったので、お互いにとって大変有意義なひとときとなりました。今年は世界同時大不況の影響を受けて、多くの企業が採用取り止め、もしくは採用枠を減らすという大変厳しい就職環境になります。そのなかで学生諸君にとっても、時ならぬ就職氷河時代になる可能性が高いと思われますが、それだけに雇用をしてくださる企業について、学生諸君が熱心に考え、積極的に自らをアピールすることが大切と思います。

第3回CUCアライアンス企業フォーラム03

 大学としては、本学の学生諸君を親戚の子供のように受けとめてくださる企業ネットワークを広げたいと全力を尽くして参りたいと思います。

 本日、千葉商科大学付属高等学校において保護者代表委員会が開かれている時間を一部使わせていただき、保護者会幹事と代表委員会の方々に高大連携にかけた大学の思いをお話させていただきました。

 付属高等学校と千葉商科大学は同じ学園の中の学校として、いわば兄弟関係にあるにも拘らず、大学は特に付属高等学校に対して深い働き掛けをしてこなかったと私たちは反省し、これからは熱意と愛情をもって兄弟校である付属高等学校の先生方、学生諸君、保護者に働きかけていこうという考えで一致しました。そして、高校の代表者と本学の代表者からなる高大連携委員会をつくり、様々な政策をこれまで数回にわたって議論してきました。

付属高等学校保護者代表委員会01

 本学の付属高等学校に対する指定の枠をこれまでより大幅に増やすこと、すなわち商経学部は30名から50名に、政策情報学部とサービス創造学部は10名から15名に増やしました。また、これまでAO入試を11月に行っていたのを10月のシーズンにも付属高等学校に対して行うことにしました。そして、本学への進学を比較的早い時期に決めた付属高等学校の学生諸君がその後の半年間の空白の期間にだれることのないよう、大学として様々な教育の機会やイベントや活動を提供し、愛情をもって高校生の諸君が勉強への熱意と学校に来ることの楽しみを高めながら、大学に入学してもらえるような努力をすることを決めました。

付属高等学校保護者代表委員会02

 今日は約100名の保護者の方に、このような私どもの熱い思いを熱心に説明させていただきましたが、会場の保護者の方々は明らかに強い興味をもって私どもの話を聞いてくださり、今後の高大連携の進化のためによいスタートが切れたのではないかと思います。

2009年06月05日

高大連携懇親会

 千葉学園には、千葉商科大学と並んで付属高等学校があります。付属高等学校からは毎年、当然のことながら相当数の学生諸君が千葉商科大学に入学してきます。しかし、私どもはこの関係が、本来の価値を十分に発揮できるような関係になっていなかったのではないかとの反省から、付属高等学校と千葉商科大学との協力と連携をもっと深めようということになりました。

 この高大連携関係を深めるために、学長の私が委員長となって高大連携委員会を編成し、何度かにわたって付属高等学校の森久人校長をはじめ、教頭、主任、その他幹部の先生方と私ども大学の入試広報事務部長、3学部長はじめ、幹部、教職員が一緒になって、様々な策を検討してきました。

 その活動のひとつとして、高等学校のクラスを担任している先生方に、大学の考えていることや思い、そして実態をもっとよく知ってもらい、現場の先生方から担当している高校生の諸君に大学のことをもっと率直に、もっと正確に伝えていただこうということになりました。そのために、堅苦しい議論ではなく、フランクな自由な議論を持つ場をとして懇親会を開いてはどうかということになり、5月27日の夕方に懇親会を開きました。

高大連携懇親会01

 高等学校からは教員の約3分の2にあたる29人が参加してくださり、大学からは私を含め学部長や幹部教職員が参加をして親しく懇談をしました。

高大連携懇親会02

 その席上で、高等学校のクラス担任の先生方から自己紹介も兼ねて、思い思いに率直な意見が出されました。もちろん、高等学校の中には、「商大コース」と名付けて、本学の進学を念頭において勉強している諸君もいますが、「他大文系コース」と称して、本学には目もくれずに他の大学の受験を目指す学生諸君もおり、様々なコース設定があります。それはそれで当然のことであり、将来の選択はあくまでも本人の自由に任せるべきではありますが、本人が選択する時に、大学の思い、熱意、そして実態をより正しく知ってもらうことによって、高校生の諸君がより適切な人生選択をするためのお手伝いをすることの意義が極めて大きいということに、あらためて私どもは思いを深くしました。この懇談会は、大変率直な意見交換の会となり、現場の先生方もお互いの人間性をよりよく理解できたのではないかと思います。

高大連携懇親会03<br />

 私は、理事長とともに、次は高等学校の保護者の代表会議に参加して、大学の思いや考えていることをお伝えしたいと思いますし、また高校生諸君を大学のユニバーシティ・アワーに招いて、相互浸透をもっと進めていきたいと思います。

高大連携懇親会04

 本学と付属高等学校は、同じ千葉学園のいわば兄弟校ですから、兄弟校としてできるだけのことをお互いに協力することが、若い学生諸君の将来のためにもなるのではないかと考えます。また、大学には高等学校に較べてはるかに多くの様々な施設や研究の機会があります。そのような施設や機会を高校生の諸君にきめ細かく開放して、兄弟校であることのメリットを十分に享受していただこうとも考えています。

 これからも高大連携をもっともっと深く進めていきたいと考えています。

 5月21日に、本学の伝統ある体育祭を開催しました。体育祭は今年で第59回を迎えましたが、今回はこれまでになかった新しい意味を体育祭に付け加えることになりました。

CUCオリンピック01

 それは大学に入学してきた新入生に、大学は楽しいところであり、友達をつくれる居場所になるよう、そのきっかけを掴んでもらうため、新入生全員に参加してもらい、体育祭をCUCオリンピックという一大イベントにしたことです。つまり、これまでの伝統ある体育祭を大きく拡大して、大学全体のお祭りとしたわけです。このために大学の自治会の役員諸君、また体育会の役員諸君が、学生部長の中澤先生をはじめ、スタッフの皆と何度も何度も協議を繰り返し、相談をして当日のために案を練りました。

CUCオリンピック02

 当日は心配していた天候もまさに五月晴れとなり、さわやかな緑と燦々と降り注ぐ太陽の下で、皆、本学キャンパスの隣にある市川市の野球場に集まりました。本当はその隣にある陸上競技場を借りたかったのですが、残念なことに市川市の小学校が先に予約をしてしまったので、今年は野球場ということになりました。

CUCオリンピック03

 野球場を借りるということになると、観客席には座れるのですが、ダイヤモンドとフィールドを乱してはいけないので、そこで行われるスポーツイベントの種類は、おのずから限られてきます。自治会と体育会の学生諸君はそうした特殊な条件を踏まえて、様々なおもしろいゲームを考えてくれました。

CUCオリンピック04

 6種類のゲームがありましたが、その中で特に皆の注目を浴びたのが教員地獄という種目です。教員がチームを組んでリレーをするというもので、教員の皆様はあまり乗り気ではなかったはずなのに、はじまってみると真剣に走って大変盛り上がりました。最後のアンカーになった商経学部の齊藤学部長は、気合いが入り過ぎたのか、スタートして直ぐにもんどり打って転倒して、手を擦り剥かれてしまいました。そして皆の喝采と同情を浴びましたが、実はそのせいで肋骨を2本折られてしまい、本当に申し訳なく思いました。しかし、先生方の熱意の溢れた一幕でした。

CUCオリンピック05

 学生諸君も一生懸命に企画をして、楽しく参加してくれました。また、競技の合間には学生諸君が思い思いにカードを楽しんだり、サッカーボールを蹴ったりしてくつろぎましたが、これも全て研究基礎の正規の授業なので、なかなかユニークな授業になったと思います。学生諸君が楽しんでいるのがよくわかり、このような企画もたまにはあってよいのかと思いました。

CUCオリンピック06

 午後2時半に体育祭は終了し、その後、全員がキャンパスに戻り、そこで職員が70台のバーベキューセットで焼きそばやソーセージを焼いてくれており、学生諸君はそれを頬張って、また楽しいひとときを過ごしました。

 第59回体育祭-CUCオリンピック-は大変有意義なイベントになったと思います。また、来年も皆で工夫して、よりよいものに育てていきたいと思います。

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