去る2月24日に、千葉商科大学と上海立信会計学院との協同コース10周年記念式典ならびに新たな本科生交流制度の調印式が行われました。本学では10年前から上海立信会計学院との間で、専科の学生を受け入れる協同コースを推進してきました。協同コースは毎年20名ほどの学生諸君を受け入れ、たくさんの卒業生をこれまでに輩出し、大変な成果があがりました。そのことを記念して今回10周年の記念式典を上海で行うことになりました。
また同時に、その協同コースの実績を踏まえ、さらに未来に向けて両校の交流計画を大きく発展させるために上海立信会計学院の本科学生を対象とした2+2、ダブルディグリーの留学の枠組みを創設することにし、その調印式もこの機会に行うことになりました。2+2、ダブルディグリーというのは、本科学生が上海立信会計学院で2年間、日本語などを集中的に勉強し、その後2年間、千葉商科大学で勉強することによって、上海立信会計学院の卒業資格と千葉商科大学の卒業資格を同時に得るというものです。このダブルディグリーの取り組みは、今日、世界の多くの先進的な大学の間で行われており、千葉商科大学と上海立信会計学院も世界の最先端の取り組みを始めようということです。

これに際して、本学からは協同コースを熱心に推進してきた本学政策情報学部の宮崎緑学部長はじめ、高橋百合子先生、熊岡洋一先生、五反田克也先生、渡辺恭人先生、太田昌志先生、また独自に一昨年から交流をはじめたサービス創造学部の吉田優治学部長、石井泰幸先生、そしてこの上海立信会計学院との交流を創設時から支えてくれた国際センター副センター長の施敏先生と政策情報セクションの吉良久宣課長が式典等に参加しました。政策情報学部の天野克彦先生、高橋先生、熊岡先生、五反田先生、太田先生はこの交換計画のための出張講義と入学者の選考を行うために、またサービス創造学部の石井先生も出張講義のために事前から上海を訪れていましたが、私と両学部長らは23日に上海に入りました。上海立信会計学院からは、熱烈に歓迎をしてくださり、記念式典、調印式等を含め、足掛け3日間の素晴らしい友好の日々を過ごすことができました。調印式に先立って、私と董理事長、また唐学長と個別に会談をしましたが、すでに行き来をしていましたので、お互いの深い友情をあらためて確かめ合うかたちになりました。そうした大変友好的な雰囲気の中で調印式が行われました。

この2+2のダブルディグリーの計画は確かに世界の先進的な取り組みのひとつと言えますが、これまでは千葉商科大学が上海立信会計学院の学生諸君を受け入れることだけが進んでおり、またこの2+2も現状では、中国の学生が千葉商科大学で学ぶかたちになっています。協定では、まずは本学からも政策情報学部の学生を送り出し、準備が整い次第、政策情報学部だけでなく商経学部もサービス創造学部も含めてこの枠組みを適用し拡大していくことを検討しようということになっています。しかし、実態はこれまでのところそこまでいっていません。そこで私は関係の先生方と相談をして、できればぜひ今年の秋学期くらいから千葉商科大学の優秀な学生諸君を数名、このようなプログラムに参加させるための準備をする必要があると提案し、中国側にもその受け入れの準備をお願いしました。今年は予備的にやや短期の留学をぜひ実現したいと思っています。そして来年から本格的に一学期あるいは二学期のフルコースに参加をさせたいと考えています。そうすることによって、千葉商科大学側も上海立信会計学院と同様の大きなメリットを得ることができると考えます。

調印式の後で両校交流10周年の式典が開かれました。大講堂で200人ほどの関係者が集まって式典を行いましたが、教職員ならびに現役の協同コースの学生諸君、また協同コースを卒業した卒業生の皆様も参加をされ、大変熱烈な歓迎ムードの中で素晴らしい式典が行われました。董理事長、唐学長そして私、また宮崎学部長の挨拶とならんで、協同コースの初期の頃の卒業生である周潔倩さんがその体験を中国語と日本語で見事に演説をしました。
かなり長いスピーチでしたが、中国語もおそらく見事な内容だったと想像される話ぶりで、日本語については、彼女が「この協同コースに出ていなかったら今日の自分はなかっただろう、加藤寛前学長が提案された三言語をしっかり学び、皆様の熱意と愛情に包まれて今日の自分がある」という趣旨の演説をされましたが、私どもは思わず涙を流しそうになるほど感動的な講演でした。これを聞いて本学と上海立信会計学院の協同事業は本当に熱意と誠意のこもった素晴らしいものであるということを改めて実感した次第です。

その後は楽しい懇談会となり、普段は使われない大学近くの大きなホールが今回のために特別に開放され、美味しい食事とカラオケとで、皆が次々と歌を歌って大変な盛会になりました。董理事長が奥様の体調が悪く、早退されたので、まず唐学長が「北国の春」の中国語版を美声で歌い上げ、その次に私がこれまでに多少練習をしていた中国語のきれいな曲、5曲「夜来香」「月亮代表我的心」「何日君再来」「一剪梅」「我和我的祖国」を歌いました。その後は参加者30数人の方が次々と歌い、夜が更けるまで熱烈に楽しい時間を過ごしました。
こうした友情をしっかりと踏まえながら、千葉商科大学が未来に向けて中国圏で活躍できるような学生諸君を組織的に育成していくことができればと未来に思いを馳せた次第ですが、これは近い将来に必ず実現したいと思っています。