『(英語授業改革双書)授業に使える英語パズル雑学教材114』
(明治図書)吉田文典著
1997年3月刊237ページ本体価格2800円 ISBN4-18-787004-0
 
 高校の教員生活の最後は,定時制勤務だった。その前の勤務校が進学校だっただけに,ギャップは大きかった。本書の著者の言う「英語という言葉を聞いただけで拒絶反応を示してしまう生徒が多い中,いかにして英語に興味をもたせるかが,私の課題でした」という言葉がそのまま当時の私にも当てはまった。型にはまった英語の教材にはまったく興味を示さない生徒たちを座席に座らせて,授業をしなければならなかった。何とか教材に興味を示してくれると,ほんとにほっとしたものだった。本書を見た時,あの時代にこの教材に出会いたかったものだとつくづく思った。
 本書は著者が10数年間教材として作成した英語のパズル・クイズ・雑学を一冊にまとめたもので,114の項目から構成されていて,英語の入門レベルから大学入試レベルまで網羅している。このような教育的財産は幅広く使われてされに生かされる。
 内容は大きく三部に分かれていて,第一部が「からくりパズル満載-スペリング編」,第二部が「スーパー記憶術満載-英単語・英文編」そして第三部が「役立つ知識満載-異文化理解編」である。そして教材の総計は114で,すべてそのままコピーして使えるように工夫されている。
 本書は,前述したように,普通の教材に興味を示さない生徒に一番効果を発揮すると思うが,教材の難易度も工夫してあるし,教材作成の視点も面白いので他にもどのレベルの生徒にでも適していると思う。短大生にも使ってみて,好評を得るだろうと思われる教材も多数見受けられた。自習課題,授業のはじめのクイズ,宿題...英語の教員であれば,一冊手元に置いておきたい本である。