赤 壁

「大江東去、浪淘尽千古風流人物。」

  •  かつて『三国志』の中の「赤壁の戦い」の古戦場として有名になった赤壁は、当の湖北省には二カ所があります。一つはが湖北省の蒲圻(現在は赤壁市と改名)の西にあり、、後漢末期の208年、曹操と、孫権・劉備の連合軍が実際に闘った場所です。もう一つは宋代の詩人蘇軾(そしょく)(東坡)が作った韻文「赤壁の賦」で有名な黄州(湖北省黄岡県)赤壁です。1082年、蘇軾が流罪地黄州の長江に舟を浮かべて赤壁に遊び、「前赤壁の賦」と「後赤壁の賦」を詠った。戦場ではなかったため、人々は黄州赤壁を「文赤壁(詩文の赤壁)」と呼ばれ、「武赤壁(戦いのあった赤壁)」蒲圻赤壁とを区別しました。

     ここは「武赤壁」である蒲圻赤壁。目の前は長江(揚子江)。水位は季節によって変わるが、私たちが8月の下旬に行ったので、満水の季節であり、岩石でできた壁の山の迫力はほとんど見られませんでした。

      赤壁の真上に公園があり、そこに呉の功臣周瑜(175―210)の石像はそびえ立っていました。降服論が大勢を占めていた呉では、周瑜はひとり主戦論を唱え、蜀の劉備と同盟を結び、赤壁で曹操の軍船を焼討ちして、魏軍を敗退させた周瑜はやはり英雄でした。

    しかし、私たちが行ったとき、まだ最高水位ではありませんでした。写真の中の最高水位は1998年の33.73メートルでした。

    となりの水面に係留しているのはNHKの3日連続中継番組で登場したことのある長江遊覧船「三国号」です。

    このおじさんが観光客に見せたものは「古戦場赤壁の観光ポイントの歌」です。

    公園のなかで占い師のおじさん(算命先生)を発見、何人かは運勢を見てもらいました。

    公園の後ろには、城壁と三国時代の兜の形を取った「赤壁大戦陳列館」はあります。

    さらにその後ろには諸葛孔明を記念する「武侯宮」があります。上に「拝風台」と書いているのが、ここは孔明がここで東風を拝借した壇上であるため。

    「武侯祠」の中に、「五帝」の「帝堯(ぎよう)」、「帝舜」と「大禹」の像が祭られています。

    道教の寺院だから、道教の僧侶である「道士」もいます。しかし、女道士と扇風機の組み合わせは珍しいことでしょう。

    観光資源としての開発は進んでいます。周りの山の名前は南屏山という。

    駐車場の近く、洪水退治の英雄を歌う記念碑があり、1998年の大洪水のことを指しています。

    別の山に入ったら、「赤壁の古風」という山荘があります。

    その看板の拡大像です。下は三国志人物の肖像です。

    中には、「鳳雛庵」があり、ナモ統にゆかりの場所です。

    中庭の前方に池があり、その真ん中には「ナモ統井」という井戸があります。

    いまも水を採れると言われていますが、安全のため、柵が取り付けられました。

    この辺りには、大きな湖(人工湖)と水滸城というテーマパックもあり、ついでに行きました。

     


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